小谷田 仁
コヤタ ヒトシグループ
長年コンプレックスである下顎(受け口)について。20歳大学
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(質問)
こんにちは。私の長年のコンプレックスである下顎について相談させて下さい。
20歳の女で大学に通う者です。
私は小さい頃から受け口で、中学に入ったあたりから矯正をはじめました。
上顎の成長が足りないため上顎拡大装置で顎を広げ、上顎を前に出すヘッドキャップをつけました。(ゴムをひっかけて上顎を前にひっぱるのと、チンキャップが合体したタイプの夜用の装置)
今は噛み合わせも治り、保定期間も終ったころですが、私が気にしていた頤の前突と、顎の長さは以前よりも酷くなってしまったように感じています。
私の今の状態としては
・口をとじていればさほど気にならないが、笑うと三日月のようになる。口元だけ窪んでみえる。
・上下の正中があっておらず下顎が右にずれている。
・下の歯は内側(舌側)にかなり傾斜しているため歯磨きしにくい
・保定期間は終了したのに、一日でもリテーナーをつけないとキツくなるため一生つけなければならないのかという不安がある
そこでお尋ねしたいのですが、私のしゃくれは骨格的な問題ですか?矯正ではなおらず、外科的手術が必要ですか?
またこの程度で保険は使えますでしょうか?
私の顎の場合、どの治療方で、どの位の値段で、どの位の期間で完治しますか?
今年の秋に就職活動を控えております。なるべく目立たずに早く終わりたいのですが可能でしょうか?
沢山質問してしまいましたが、ベストな方法を教えて下さい。
お忙しい中大変だと思いますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
(回答)
大変お悩みの様ですね。
あなたのしゃくれは骨格的な問題で、一般的には下顎全体を外科的手術によって引っ込める事によって治す方法がとられます。
ただし、あなたの場合は、すでに矯正治療によって反対咬合が矯正されていて、しかもオトガイ部分が異常に出ているのですから、一般的には頤部切除手術(Reduction
chinplasty)を用いて顎先のみ切除する方法が適応されると思います。
しかし、この術式は、顎変形症の下顎本体の手術と同時に行わないと保険適応にはならないと考えられます。
いずれにしても、厚生労働大臣が定める施設基準に適合した育成(更正)医療指定の歯科医療機関でなければ、上記の健康保険治療が出来ませんので、治療方法や治療費用については、歯科大学病院などの育成(更正)医療指定の歯科医療機関に問い合わせて頂きたいと思います。
ご存知の様に、以下の疾病に付随する歯列不正、不正咬合の矯正歯科治療は、育成(更生)医療の適用となり、健康保険での矯正治療を行う事ができます。
たとえば、いわゆる顎変形症、唇顎口蓋裂、などです。また、手術を必要とする強度の反対交合(プロレスのアントニオ猪木さん)や上顎前突等も矯正治療が健康保険適用となりますが、頤部切除手術単独の手術の保険適応は難しいかもしれません。
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