[ご相談内容]

受け口で悩んでいます。
歯列矯正し、反対咬合を治すことで、受け口も改善されるでしょうか？添付の写真のように横顔の下唇も気にしています。外科的手術するまではしたくないと思っています。なるべく目立たないマウスピース矯正が希望ですが、可能でしょうか？

（回答）
マウスピースの矯正で治る症例は軽症のケースに限られます。
写真を見せていただいた限りでは、あなたの場合は前歯のズレの度合いが大きいので、
マウスピースの矯正で治すことは難しいと考えます。
やはり、確実に前歯の乱杭歯（叢生）を治すためには、矯正装置を各歯に接着する方法が最も適当と思われます。
また、マウスピースの矯正では一日に18～20時間使用しなければ効果を得ることは出来ません。

写真が前方だけで、横からの写真がないので、上顎と下顎とのズレの度合いが分からないため、正確な診断は出来ません。
ただし、前歯だけの範囲である程度、前歯が配列出来る事が期待できる様であれば、部分矯正が可能であると言えます。

部分矯正で前歯だけ矯正する場合は、大きな前歯を選択して、小さくする（0．4～0.8 mm程）必要があります。もちろん、痛くない範囲で削ります。
前歯だけの部分矯正で治せれば、歯を動かす期間は1年以内、もちろん外から見えない
裏側（舌側）矯正で矯正可能です。

いずれにしても、しっかりとした検査・診断をした上で、ご本人の希望にそった治療方針
を決定することになります。


部分矯正を選択する場合は、費用は基本料30～35万円、装置料0～15万円の合計となり、チエック料もいれて総額30～55万円程度になります。
装置料はメタル装置が0円、セラミック装置が5万円、裏側（舌側）矯正は15万円になります。
ただし、マウスピースのみの治療を希望される場合は、基本料30万円、装置料5万円
（装置２個を基本として、追加装置１つにつき25,000円追加料金がかかります）となり、チエック料もいれて総額40～45万円程度になります。