小松原 敬(建築家)- Q&A回答「断熱等級レベル」 - 専門家プロファイル

小松原 敬
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小松原 敬

コマツバラ タカシ
( 神奈川県 / 建築家 )
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外張り断熱と充填断熱併用における壁内結露について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2011/04/17 22:00

新築住宅を検討しています。
建築条件付きの土地を契約するので、建築会社は決まっております。その建築会社は、木造で梁を鉄骨で強化した工法を採用しており、外張り断熱を最近の売りにしています。

外張り断熱の外断熱材は、「押出し式ポリスチレンフォーム3種b」で、厚みが3センチ。耐力壁にもなる構造用合板に工場で張り付けてある工法です。
4地域(外張り断熱のみ)のモデルプランで、Q値2.38。C値目標値が1となっています。

当方、4地域在住で、床面積40坪程度の総2階を希望しています。

カタログ上のモデルプランのとおりの性能があればそこそこの断熱性能はあると思います。

ただ、吹き抜けを作り、1階全部と2階の廊下まで併せて冷暖房をすることを希望しています。また、防音も考慮すると外張り断熱3センチのみではこころもとなく、できれば、オプションの充填断熱併用でお願いしたいと考えております。カタログでは、2地域仕様となっています。この場合の内断熱材は、「フィルム付きロックウール(0.038W 55ミリ相当)」となるようです。

そこで、最も心配しているのは、壁内結露です。構造用合板で躯体を覆っているうえ、断熱材が外側に張り付いているので、外壁側への透湿性はほとんどないと思われ、内部結露が気になります。

一方で、外断熱を施工しており、気密性もある程度確保しているので、構造用合板の温度は、外気温にあまり左右されず、したがって、露点に達することもなく、壁内結露はほとんどないのではないかとも期待しています。

実際、外断熱で、C値が1以下だとして、充填断熱を併用することにより内部結露するものでしょうか。結露の危険があれば、充填断熱併用は却下し、冬寒くなる可能性のある吹き抜けプランも再考が必要ではないかと思っています。

換気は、第三種換気を考えています。充填断熱施工における気密施工の確実性については、現場を見ておりませんので、わかりませんが、あまり期待はしていません。

taniyamaSYO112さん ( 鹿児島県 / 男性 / 36歳 )

断熱等級レベル

2011/04/19 12:34
( 5 .0)

補足のところに参考になりそうなHPのリンクを貼っておきます。

まずは、断熱等級をどれにするかを選んでください。
断熱等級2(旧省エネ基準)
断熱等級3(新省エネ基準)
断熱等級4(次世代省エネ基準)

そのランクと使用する断熱材のクラスで、壁以外も含めた各部位の断熱材の
厚みが変わってきます。

B種の断熱材で30mmということは、この表にはありませんが等級2のようです。
異種の断熱材を組み合わせるのは、どの等級になるのか計算が非常に面倒になる
と思います。
D種なら30mmでも等級3になります。壁パネルがそれしかないのであれば
別のパネルメーカーにしたらどうでしょうか。

繊維系の充填型断熱材の場合は、室内側に気密ビニールを貼らないと躯体内結露
の危険があります。
この場合の気密は、ここでとれてないと意味がありません。

いずれにしても、同種の断熱材と工法で計画されるのが望ましいと思います。

評価・お礼

taniyamaSYO112 さん

2011/04/21 22:08

ありがとうございました。

「繊維系の充填型断熱材の場合は、室内側に気密ビニールを貼らないと躯体内結露
の危険があります。
この場合の気密は、ここでとれてないと意味がありません。」

まさに、この点が気になっていました。
断熱性を重視するあまり、構造用合板が結露しては、元も子もないので、充填断熱は慎重に検討しようと思います。

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