小松原 敬(建築家)- Q&A回答「表面探査をしてみてください。」 - 専門家プロファイル

小松原 敬
富士北山の木で家を建てませんか

小松原 敬

コマツバラ タカシ
( 神奈川県 / 建築家 )
一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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地盤改良費の負担について

住宅・不動産 住宅・不動産トラブル 2010/07/21 06:01

先日、公社(財団法人)の分譲している造成地を申し込みしました。
パンフレットには、(当造成地では、田畑だったところを地盤改良をして50KN/m2で整備してあります)と表紙に記載されていました。
安心して申し込みましたが、田畑というところが心配だったので、契約前に地盤調査を申し込み、ハウスメーカーに地盤調査をしてもらったところ、20KN/m2しかないという結果で、杭基礎の地盤改良が必要という結果でした。
金額も100万円を超え、ショックでしたが、とても気にいった土地で、町内で分譲してるのが公社しかなく、その土地を購入希望しています。
ただ、パンフレットの記載に納得がいかず、公社に地盤改良費を負担してもらいたいと考え、先日公社の担当者に相談したところ、(売る前に地盤改良して整備はしてるので、ハウスメーカーで改良が必要なら自己負担でしてください。)という強気な回答でした。
公社に負担させることは可能でしょうか?どういう手続きが必要かわかる方よろしくお願いします。

補足

2010/07/21 06:01

ハウスメーカーは、べた基礎仕様なので30KN/m2あれば大丈夫とのことでした。

先日公社側に地盤改良の資料を請求し、当時(7年前の)調査結果をいただきました。宅地をいくつかのブロックに分けて調査しているので、購入予定の場所の資料は出てきませんでしたが、近くのデータをいただきました。
私の現在の調査結果と同じく、-1.75mから-3.5mまで自沈層がありましたが、公社と現在依頼している調査会社とでは計算方法が違う(自沈層を有効とみなすかどうか、公社では自沈層でも計算式で支持力ありとみなし、調査会社ではみなせないとのことでした)らしく、まったく話があいません。ハウスメーカーをいれて3者で話し合いましたが、公社は担当課長出席だったのですが(地盤改良は終わっていて問題ない!地盤改良が必要なら自分でやってください)とのことでした。
公社とハウスメーカーの違いは、国土交通省告示第1113号の解釈の仕方のようです。
公社側は、当初の地盤に対しての規定で、改良しているから問題ないとの見解、メーカー側は現在も自沈層が存在し問題だとのこと。
素人の私には、あまり詳しくわかりません。どこか相談できる第3者的な機関はあるのでしょうか?

hanapekotaさん ( 宮城県 / 女性 / 33歳 )

表面探査をしてみてください。

2010/07/21 13:34
( 5 .0)

売主側が地盤改良をしてるとのことですが、その方法は何か聞いてください。
建物の計画が出来ていない段階では、表層改良か何かの平面的に締め固める
改良しかできないで、そういった方法をしてると思います。

その場合は、1.7m~3.5mといった深い場所まではできないので
サウンディングというロッドを回転圧入する簡易調査の場合は
改良判定が出る可能性が高まります。
サウンディングは簡易調査でこうした場合の判定は苦手なので、
安全側に改良判定を出します。
(おそらくサウンディングでしょう)

どちらの主張が正しいかはこれだけでは判定できません。
ですので、表面探査という地盤調査をしてみてください。
値段はサウンディングよりちょっと高いくらいです。
これは、地面に振動をあたえて測定するので平面的な固さが
わかる調査方法です。

表面探査で改良判定が出た場合は、パンフレットの内容と違うということで
それなりの訴えができると思います。
表面探査で改良が必要なければ、地盤保証もつけられます。

また、地盤改良の方法は杭以外にも、柱状改良や砕石杭、地盤置換など
様々あります。
ハウスメーカーはそれしか言いませんでしたでしょうか。
家の大きさにもよりますが、もう少し安いのもあると思います。

とりあえずは、表面探査をしてみてください。
その上でご質問があればまたしてください。

評価・お礼

hanapekota さん

ご回答ありがとうございます。
心労のためか体調を崩し、連絡が遅れてすいませんでした。
公社の地盤改良方法は、ペーパードレーン工法で、その後サウンディングでポイントごとに調査していました。
表面探査という地盤調査を初めて聞いたので、早速HMと相談後、進めたいと思います。
ありがとうございました。

小松原 敬

ペーパードレーンは、ガードボードと呼ばれる合成樹脂や繊維でできたボードを
地中に沢山挿入して、排水を促して圧密沈下を促す改良です。
(本来は紙を埋めるのですが、紙だと弱いのでボードになりました)

サンドドレーンというのもあって、これは砂を柱状に挿入して水を排出させる
やりかたです。水が土の重さで砂部分を通って排出されるので、締め固まります。

これらのドレーン工法は水を土から抜くことにより土を締め固めるやりかたです。
どの程度まで効果が発揮できているかは、平板載荷試験といってある程度の範囲に
実際に重みをかける試験が一番確実ですが、ちょっと高いのでやはり表面探査を
してみるのが一番いいと思います。

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