小林 政浩(行政書士)- Q&A回答「一度離れてみるのも一つの方法です。」 - 専門家プロファイル

小林 政浩
離婚協議書・内容証明などの書面作成はプロにお任せ下さい。

小林 政浩

コバヤシ マサヒロ
( 北海道 / 行政書士 )
小林行政書士事務所 
Q&A回答への評価:
4.7/211件
サービス:4件
Q&A:345件
コラム:51件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
0166-59-5106
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼
専門家への資料の請求は、こちらからお問い合わせください。
資料の請求

しばらく別居か離婚したい

2011/06/09 15:32

これまで5年余り、夫のDVに耐えてきましたが、次男の就職を機に別居もしくは離婚を真剣に考えています。「暴れる→引きこもり無視する→謝罪し優しくなる」の繰り返しに疲れ果てました。もはや夫を改心させることなど、全く考えておりません。

既に息子二人は独立し、現在専業主婦の私(53歳)と会社員の夫(50代)の二人暮らしです。夫の実家とは絶縁状態、私の親兄弟から経済的援助は望めません。
マンション(夫名義・団信加入)の住宅ローンは、まだ約2,500万あり完済は厳しい状況です。

以上のことを踏まえて、ご相談いたします。
離婚する場合、考えるべきことは非常に多くあります。
まずは仕事の確保ですね。この年齢では非常に困難かと思いますが、パートなら出来ます。
次に住居・保険・年金等についてですが、公務員の次男(寮生活)が賃貸契約の保証人になること、また私を扶養家族にすることは可能でしょうか。

上記のことが可能であれば、離婚の方向で考えたいと思います。
あるいは、とりあえず別居し婚姻費用を負担してもらい、夫の生命保険(死亡保障5,000万・積み立て部分アリ)の受取人名義を確保しつつ、年金分割出来るまで待つべきか思案に暮れています。

どうか、ご助言をお願いいたします・

補足

2011/06/09 15:32

人生は選択の連続、その度に何かを得て何かを失います。失ったものに固執せず、得たものをどう生かしていくか考えていきたいと思います。これから始まる私自身の人生にお力添えを頂き、本当にありがとうございました。

natunohosizoraさん ( 埼玉県 / 女性 / 53歳 )

一度離れてみるのも一つの方法です。

2011/06/10 18:22
( 5 .0)

natunohosizoraさま。

初めまして、北海道旭川市で行政書士をしている、小林政浩と申します。

ご自身が離婚を急ぐ事情がないのであれば、とりあえず別居して婚姻費用とパート収入を得ながらご自身の身の安全をはかられたらよいと思います。

賃貸の保証人は安定した収入のある息子さんが引き受けてくれるのであれば、大家さんとしては申し分ないと思います。

財産分与についてですが、息子さんが就職されるということは婚姻期間は20年くらいはあるということでしょうか?

そうであれば、今後数年で支給されるであろう旦那さんの退職金も、分与の対象として請求すべきと思います。

積立部分のある旦那さんの生命保険の解約返戻金相当額も分与の対象になります。

年金分割についてですが、年金分割の手続きは離婚すればすぐにできるものです。
分割の対象は婚姻期間中に厚生年金や共済年金など、国民年金に上乗せされた部分になります。
もちろん、実際に支給されるのは数年後になります。

退職金も生命保険の貯蓄部分も上乗せ年金部分も婚姻期間中に形成した財産はすべて分与の対象です。

もちろん、2500万円ローンが残っている家も分与の対象です。
時価額からローン残元金を引いた額が分与の額になります。

DVはサイクルがあります。
「暴れる→引きこもり無視する→謝罪し優しくなる」
これはまさにDVのサイクルそのものです。

旦那さん自身がDVを認識して自ら改善する意思をもって病院などで治療を受けてくれれば改善する可能性はあると思いますが、旦那さん自身が自分に何の落ち度も気づいていないなら、この先も状況が変わることはないと思います。

DVを離婚理由に挙げるのであれば、今後の話し合いでDVを証明できるように証拠になりそうなものを確保しておくことをお勧めします。

とりあえず、旦那さんから一度離れた環境で今後のことを考えてみることも気分が解放されて良いように思います。

別居の際は、その後の協議に役立つように、その時点での双方の預貯金などの財産を把握しておくと良いでしょう。
もちろん、DVの証拠なども確保できるものは確保して別居しましょう。

良い方向に進みますように。

評価・お礼

natunohosizora さん

2011/06/11 13:57

小林先生

この度は、ご回答いただき誠にありがとうございます。
婚姻期間は28年になりました。
歳月は様々なものを変えたりしますね。
DV、別居から財産分与に至るまで多岐にわたるアドバイス、大変感謝しております。
とりあえず離れることにより、また新たに見えてくるものもあるかも知れません。
早速、別居に向けて準備を進めて参りたいと存じます。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム