岩川 昌樹
イワカワ マサキ外国債券の金利と景気についてお願いします。
マネー 投資相談 2009/12/06 16:54はじめまして
現在銀行に外貨預金が10万ドルほどございます。昨今の円高でだいぶ為替損益が膨らんでおります。為替損益が同じならこのお金で外債(ドル建て公社債)を買おうかと思います。金利や受け取りもそのまま外貨?fで運用して、円安を見計らって売るつもりです。
そこで質問です。現在金利が安いですが、アメリカの景気がよくなり、金利が上がると償還前に売ろうと思っても売れなくなるのでしょうか?友人は金利が低い時に買って金利を固定してしまうのはよくないといっています。債権は景気のいい時に買うものだ・・・みたいな。
たとえば、金利2.47 償還期間1年9ヶ月 販売価格102.47(オーバーパー)、利回り1.46のアメリカ社債(AA)の場合、実質はMMFなんかと大差ないともいいます。流動性リスクを考えると3年未満が限界です。外債に乗り換えるタイミングが難しく悩んでおります。宜しくお願いします。
obalinさん ( 愛知県 / 男性 / 41歳 )
外貨預金の見直しについて
はじめまして、FPの岩川と申します。
外貨預金は金融商品の中でも、コスト、税制面、信用リスクなどから見ても最も顧客に不利な商品です。為替損益が同じなら「外貨投資の手段を見直す」という考えでよろしいかと思います。
「金利が上昇すると、売れなくなるのか?」とのご質問ですが
既発債券は、市場金利に連動し価格が変動します。仮に、金利上昇すれば利回りの低い既発債券は、投資価値が減り価格が低下します。円安でも、金利が上昇すれば債券の価格(売却額)は下がることになりますが、売却自体は可能です。
基本的な事ですが、債券のほとんどは、信用度が最も高い現地国債の利回りを基準にして、その発行側の「信用度」と「償還期間」に応じて価格(金利)が決まります。
誰もが「金利の良い投資先がないか?」と探すわけですが、
本来、残存期間と信用度が等しければ、極端に有利な投資先はないのです。
(金利が高い場合どこかにそのリスクが隠れています)
外貨預金、外貨MMF、米社債AAの「信用度」「償還期間」に変わりなければ投資効果もほとんど変わりません。
従って、コストや税制面など、商品の仕組み、投資先までの手段が決め手になります。
外貨預金は、金融機関の破綻リスクを直接受け、単一米社債も、破綻の場合は資産がなくなりますので、両者は1社への集中投資に値します。一方、外貨MMFは金融機関の破綻リスクを直接受けず、かつ、短期公社債投資への分散投資を行い、税制面でも、メリットがあります。
知人様のご指摘のとおりリターンに変わりがなければ、金利固定は控えた方が宜しいかと思います。
ただ、外貨預金よりは、良い手段ではないかと説明しましたが、3年程度の運用では、
どれもリスクが高すぎるように思います。
(損するか、または、普通の金利を受け取るか?といった投資に思います。)
運用期間を決定しリスク許容度に応じたプラン設計が必要と思われます。
ご不明な点があればご質問ください。