岩川 昌樹
イワカワ マサキ分配型投信の扱いについて
マネー 投資相談 2009/09/17 20:01昨年6月より積立投信を3本で始めました。
そのうち2本が毎月分配型投信(再投資型)で、その中の1本が
リーマンショックから立ち直して5%前後のプラスで
推移するようになりました(最大40%のマイナスの時期も)。
プロファイルをはじめとして色々な所で「毎月分配型の投信は
積立に向かない」というのを見て、最近その意味が少しずつ
分かってきました。
その対策として毎月分配型投信2本は積立設定を解除し、
同系統のもので1年決算型(分配なし)の投信を新たに2本
積立しています。
この新たな投信に、毎月分配型投信を解約して得たお金を
分配金とともに投資するのは得策でしょうか?
自分で思いついた方法なので、正しいかどうか分かりません。
是非、プロの方のアドバイスを頂きたいと思った次第です。
-----------------------------------------------------------
なお以前、こちらで質問させていただいた国債と地方債は
購入せず、投信(MMFを含む)と定期預金が貯蓄のベースと
なっています。
FXをした事もありましたが、一瞬で大金が飛ぶ状況に遭ったり、
精神的にヤキモキした状態で過ごしたりが辛くなり止めました。
マイナスを取り戻そうとしてドボンと落ちるのも怖いですし。
働いて稼いだお金を効率よく貯めて運用する事が大事ですね。
高い授業料でも、逆にお金を考える良いきっかけともなりました。
ニッキョロさん ( 広島県 / 女性 / 30歳 )
毎月分配型からの乗換え、見直しについて
- ( 5 .0)
はじめまして、FPの岩川と申します。
毎月分配型からの乗り換え、見直しについて
長期的に寝かせて運用することを目的としている場合は、
ご存じの通り、毎月分配型は非効率です。
目的(非効率的)に沿わない商品から、
目的に沿った商品への見直しは、迅速に行う方ことが大切です。
非効率的と理解した商品は、保有すればするほど、不利になるだけです。
乗換え時のコストなどは、タイミングによって変化するわけでは
ありませんから乗換えタイミングを計る必要はありません。
乗換え時のタイムラグを空けずに、良いと思われる商品を購入すれば、
乗換え行為そのものに、有利不利は発生しません。
ニッキョロ様のお考えの見直しで問題ないと思います。
毎月の積立を見直し、
積立により、まとまった毎月分配型投信も新たな商品に乗り換える
ことに問題はありません。
ただ、毎月分配型か、1年決算型かの選択も大切ですが、
次のような事は、もっと大切です。
ご自分の投資したお金が何処で誰に使用されているのかご存じですか?
何処の国の、どんな企業に、どのくらい投資をしているのかご存じですか?
下落、上昇の幅は?
複数の投信の保有はメンテナンスが必要なことをご存じですか?
積立投資もいずれ大きくまとまった資金になります。
その時に、大きく下落しても動揺しないように、長期的な計画を
たてておきましょう。
そのような事をよく理解しておくと、安心して継続できると思います。
不明な点がれば、気軽にご質問下さい。
投資信託の基礎知識と考え方
http://www.toushinmkt.com/tm/knows/basic_knowledge.html
評価・お礼
ニッキョロ さん
岩川先生、御回答ありがとうございます。
毎月分配型投信は2本持っていますので、ここのところ
ずっとプラスに転じているものは迅速に、また
今は若干マイナスのもう1本も、解約手数料などで
元本割れを起こさない程度に落ち着いた時点で
解約し、乗り換え対策を進めようと思います。
リーマンショック時のナンピン買いに続き、
今回が2回目のメンテナンスになります。
投資先や上下動などはあまり深く調べていなかったので
その点に注意すれば安心感も違いますね。
外貨預金やFXで大幅な元本割れを経験しているので
その度にパニックを起こしたり戦々恐々とするのは嫌ですね。
手持ちの積立投信も古いものは1年を超えましたし、
今回は大幅な見直しにちょうど良い時期ですので
ペースを崩さず、目的意識をより高めた積立になるよう
検討を進めてまいります。