岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「外貨MMFは・・・・」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します

岩川 昌樹

イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
Q&A回答への評価:
4.5/151件
サービス:1件
Q&A:326件
コラム:62件
写真:0件
お気軽にお問い合わせください
043-306-5800
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

外貨MMFで通貨バスケットを作るには?

マネー 投資相談 2009/06/26 02:05

おせわになっております。外貨MMFで通貨バスケットを作ろうと考えている個人投資家です。

金融資産の配分を「当面の生活費」と「長期のポートフォリオ」に分けるのがセオリーなのだそうです。そこで私はこの2つの間に「イザというときに躊躇なく取り崩す分」として税制や手数料で有利な外貨MMFで運用する区分を追加しようと考えています。そこで外貨MMFでの運用を調べて見ると
『質問「金利狙いで豪ドルMMF持ってます」 → 回答「通貨分散しとけ」』
というようなやり取りは出てくるものの、肝心の通貨分散の配分が提示されていません。

本題です。金利狙いというよりも、資産の保全目的で外貨をキャッシュ運用する場合にはどのような通貨の配分がありますか?仮想的な基軸通貨(米ドルよりも理想的な基軸通貨)として通貨バスケットを作りたいです。
・日本の外貨準備高の配分でしょうか?これは政治的な意図がまじっています。
・IMFのSDRでしょうか?これは4通貨でしかありません。
・それとも単純にGDPの比率での配分でしょうか?経済力が大きい国の通貨配分が大きくなるのでこれはよさそうです。

どうぞご教授お願いいたします。

Moriya, Tomoさん ( 東京都 / 男性 / 30歳 )

岩川 昌樹 専門家

岩川 昌樹
ファイナンシャルプランナー

- good

外貨MMFは・・・・

2009/06/26 08:35
( 5 .0)

FPの岩川です。

外貨MMFは、お考えの
「イザというときに躊躇なく取り崩す分」というような使用方法には、あまり最適ではないと考えられます。(損する可能性が高かすぎると言うことです)
投資対象として最適でなければ、コスト等が有利でも意味がありません。

そもそも、為替の影響を受ける場合は、長期運用が基本です。
「短期債券」を投資先としている、外貨MMFは投資対象として向いておりません。
(ちなみに外貨MMFは中長期投資にも向きません)

「投機」が目的なら、関係ありませんが。

通貨=外貨MMFではありません。
短期債券=外貨MMFです。
通貨=通貨(現金)
通貨交換料金=為替

まず、「資産の保全目的で外貨をキャッシュ運用する場合」とありますが、
仮に外貨を現金で保有しても、残念ながら単なるタンス預金です。

円をタンス預金しても意味がないように、外貨(現金)を保有しているだけでは意味がありません。(価値を失うだけ。)

資産保全とは、日本の破綻からの保全なのか意味がわかりませんが、
通貨(現金)ではなく、投資対象を何処の国のどのような資産(債券や株式)にするかが大切ですあり、現金保有することではありません。(勘違いし易いですが。)

世界の株式や債券に分散投資をすれば、それぞれの通貨を保有している効果は得られますから、通貨をいかに保有するのでなく、普通に分散投資を考えれば、同時に通貨保有の効果は得られると言うことです。

畑の大きさに応じて種をまく・・・GDPや時価総額に応じて配分するのも一つの方法です。

ご自身が納得できる経緯があれば、良いのです。
投資は、運用期間、投資対象、人によって異なります。

それから、外国資産に投資をされる場合の変動リスクは、
外国株式<外国債券(中長期)<外貨MMF(短期債券)とリスクが上がり、国内の投資とは真逆になります。

投資を理解するには、投資先の仕組みを理解することです。

参考までに
外貨投資について
http://www.fpbrain.co.jp/topic/index_03.html

評価・お礼

Moriya, Tomo さん

ご回答ありがとうございます。

外貨建て資産の変動リスク(これはボラティリティというよりも元本割れリスクですね)は日本とは逆ですね。外貨MMFではなく低コストの外債ファンドで再検討して見ます。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム