岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「税金とコストの差。」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
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岩川 昌樹

イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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再投資型の投資信託

マネー 投資相談 2009/06/17 18:22

お世話になります。
3年前から、投資信託を数本購入しています。
ほとんどが、毎月積み立てのものです。
その中のひとつに、「ピクテ・グローバル・インカム株式」があります。(自動引き落し:1万円/月)
よく、<老後資金等の長期運用なら配当が無いものが望ましい>と
言われますが、上記は毎月配当(再投資)型です。
・まったく配当がない物
・年1回程度配当のもの(配当再投資)
・毎月配当(配当再投資)
これって運用成果の違いをどのように考えたらよいのでしょうか?
仮定として、まったく同じ投資信託を上記の3タイプで販売している場合どのタイプの購入がお勧めでしょうか?
よろしくお願いします。

かんぺさん ( 岐阜県 / 男性 / 48歳 )

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ファイナンシャルプランナー

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税金とコストの差。

2009/06/17 21:47
( 5 .0)

はじめまして、FPの岩川と申します。

●<老後資金等の長期運用なら配当が無いものが望ましい>

上記は、税金の差から判断しているのでしょう。

分配型は、ご存じの通り、分配金に税金がかかります。
(損失により掛からない場合もあります。)

ご質問のとおり、どのケースが一番有利か?

・分配金なし(出さない)例分配金0円
・毎月決算分配型(再投資)例分配金100円×12回
・1年決算分配型(再投資)例分配金1200円×1回

「1年の運用成果」が全く同一のファンドと仮定しますと、

一番有利なのは・・・・分配金なし
次に有利なのは・・・・1年分配
最後・・・・・・・・・毎月分配

●分配金なしが有利な理由
毎月分配、1年分配は、分配時に「税金が差引かれ」、再投資されますが
一方で、分配金なしの場合は、分配金をファンドから出さないため、税金はかかりません。
単純な理由です。

●1年決算型と毎月決算型はコストの差。

同じファンドであれば、毎月分配型も1年分配型も、運用結果は同一です。
1年の運用成果が同一ですから、分配の回数に関係なく、1年で取られる「税金」に差は生じません。

つまり、資産の増減に差が生じるのは、分配時に関する「コスト」です。


ただ、大切なのは、運用期間、目的に見合った商品を合わせられるかどうか?
例え、運用効率が悪くても、目的に合っていれば、それは有利と考えることもできます。

乗り心地重視なのに、スピードの速いスポーツカーを
買っても仕方ありません。

投資では、このような事は、日常茶飯事ですから、くれぐれご注意を。



不明な点があれば、気軽にご質問ください。

評価・お礼

かんぺ さん

回答ありがとうございます。
>投資信託初心者の中には、再投資の回数が多ければ、逆に
>複利効果が高いと思われる方も結構います。
恥ずかしながら、まさにそんな場合もあると思っていました。

同程度のリスクで、年1回程度の配当のファンドに変更を考えてみます。

ありがとうございました。

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