岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「ファンド選択は悪くないと思います、しかし・・」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
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イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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投資信託の利益の確定の仕方

マネー 投資相談 2009/06/13 03:41

住宅ローンや子供の学費で四苦八苦しているうちに、主人の定年がもうそこまで迫ってきました。そして、老後資金が用意できていないということにも気がつきました。慌てて昨年の8月より投資信託を始めましたが、自動的に積み立てているだけで、今後どのようにしたらよいのでしょうか。
主人57歳(60歳定年、65歳まで契約社員可能)
私 53歳、現在パート。
私のお給料で昨年の8月よりささやかながら投資信託を始めました。毎月の積立で長期保有がよいらしいというので始めましたが、始めたとたんに値が下がりびっくりしました。
最近は少しずつ黒字になってきましたが、投資信託の場合、どの時点で利益の確定をしたら良いのでしょうか。
長期に保有すると複利効果があるということですが、分配金は「0」ですし、銀行の定期預金などでいう利息というものが良くわかりません。
基準価格も下ってしまえば昨年の秋の状態に戻ってしまうのでしょうし、長期保有がよいという意味がいまひとつわかりません。
投資信託で利益を確定していく方法をお教えください。
現在保有している投資信託は
・三菱インデックスファンド225
・SSGA外国株式インデックスオープン
・プルデンシャルPRU海外債権マーケットパフォーマー
・セゾンバンガードグローバルバランスファンド
以上毎月1万円ずつの積み立てです。
尚、10年ほど前から、持ち株会で主人の会社に月1万円ほど積み立てていますが、それは、積立平均株価の6割ほどになってしまいました。
以上ですが、よろしくお願いいたします。

mしゅなさん

岩川 昌樹 専門家

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ファイナンシャルプランナー

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ファンド選択は悪くないと思います、しかし・・

2009/06/13 07:29

はじめまして、FPの岩川と申します。

投資信託は、分散投資商品ですから、長期投資がキホンです。
分散している投資先が、債券か株式、海外か国内かなどにより、
資産が形成される期間が異なります。

●まず、利益の確定場面は二つあります。
ひとつは、運用資金の使用使途を迎えたとき。
ただ、使用するまで、放りっぱなしでは、実際のところ上昇しても、
解約時に、下がっていれば損をする可能性もあります。

従って、高くなった場面で売却し利益を得ます。
また、その資金で安くなった資産を購入しなければなりません。

しかし、安値、高値を、的確に当て続けることができないと
資産は殖えず、逆に損失を多くしてしまう可能性があります。

そこで、保有中は、資産配分の修正を行います。
このリバランスは、高く売り、安く買うことをシステマチックに
行うことができます。
リバランスについて↓
http://www.toushinmkt.com/tm/knows/rebalance.html

●複利について
おっしゃる通り、投資信託は決まって利息が付くわけではないので、
マイナス期間があれば、当然「複利」という概念が当てはまりません。
つまり、投資信託そのものが「複利」ではないのです。

しかし、投資信託の投資先である株式は、投資された資金で事業を行い、
その事業で得られた収益は、すべて投資家に配当せず、来年度の事業資金に
再投資されます。これを複利と考えられていると思います。

(複利の株式、複利でない商品投資↓)
http://toushinmkt.seesaa.net/article/113535192.html

現在、4つのファンドに分散し、きめ細かい分散投資をしているように感じますが、
実際は投資先が重複しています。
バンガードの中に、三菱225、SSGA、PRUはすべて含まれます。

リスクやリターンをコントロールするために4つに分けているのであればOkですが、単に分散投資の効果を高める目的であれば意味がありません。

補足

とくに目的もなく、メンテンンス方法などが不明であればバンガード一つに4万を投資した方が明らかに効率的な運用ができます。

リバランスは、市場の動向に左右されたり、コスト、税金も考慮して行います。したがって、余程勉強している、または、訓練している方でなければ、的確に行うのは非常に難しいのです。
バンガードは、バランスファンドなのでオートリバランスです。継続を心がけるだけですから、一般家庭の資産形成にはとても向いていると考えます。

バランスファンドの記載のみ参考にしてください。
http://www.toushinmkt.com/bbs/bbs.cgi?mode=detail&no=9&num=

それから、最後にインデックスファンドですから、分配金を積極的に出しません。また、「分配金がある=殖える」ではありません。
たとえば保有のPRUは、ファンド設定後一度も分配金を出さず、税金も取られることなく、まさに複利運用されている万能なファンドです。長期投資の場合、むしろ分配金はでなくて良いのです。

では、ファンドに関しては、細かいこともお答えできます。
ご不明な点があれば、気軽にご質問ください。

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