岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「経済の基本は「底なしの欲望」。」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します

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イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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世界の金融/経済システムの今後について

マネー 投資相談 2008/10/23 21:16

現在、地球上にある諸問題をみていると、産業革命以来の人口増加と資源の消費で、今後もこれまでのような”発展”が続くとはとても思えません。
経済についても、アップダウンは必ずある、と誰もがいいますが、経済の基本は資源にあると思うのですが、その資源が枯渇し、すべての人の生活の基盤である環境汚染や破壊が進むなか、今の経済システムが続くわけがない、と考えてしまいます。
となると、もっている資産についても何をどう運用しべきなのか、指針がもてず、結局何も運用していないまま、今現在のような、不況に突入してしまいました。
FPの先生方の経済システムの今後についての見解と、個人的に私が今現在とるべき態度について、ご意見いただければ幸いです。

komatta76さん ( 兵庫県 / 女性 / 32歳 )

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ファイナンシャルプランナー

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経済の基本は「底なしの欲望」。

2008/10/23 23:43
( 4 .0)

はじめまして、FPの岩川です。

資産運用を考えはじめると、投資の本質を考え、また、経済の仕組を考えます。

では、経済が成立し続けるか・・・・・
と考えると資源の枯渇に行き着くということですか?

私も共感しますが・・・

●「経済の基本は資源にあると思うのですが・・」との事ですが、

私は、経済の基本は「人間の欲求」にあると思います。

食べたい、飲みたい、住みたい、遊びたい、買いたい。
人は、次から次への底なしの欲求におぼれています。

この世界は、欲求を満たすには、すべてお金と言う道具が必要です。

では、そのお金を手に入れるには、
「誰かにお金を貸し、金利や配当を得る」
「労力(仕事)を提供し、給料得る」

給料や配当をくれる株式会社は、
「お金を投資してくれる株主のために利益追求を要求され続ける」
「労力を提供してくれる社員に給料を支払い続ける」

常にお金の貸し借りを行い、欲求を満たす道具である「お金」に執着して
行動しているのが、現実であり、現在の仕組です。

資源がなくなれば、資源を作り出そうとするのが人間です。
人間は、欲求を満たすことであれば、何でも行います。
(決して良いとは思いませんが。)

komatta76さまが、ご自身の大切なお金を投資に回せず躊躇するのは、
損失が恐いのでなく、損失により自分の欲求を満すこと出来なくなる事が恐いのではありませんか?

「今回は特別!?、サブプライム、不景気、基軸通貨が・・・」理屈はともかく、
現実は「人間の欲求」がすべて。

人の心が経済を動かしていると思います。

人間の欲求がある限り、おそらく長期投資は成立せざるを得ないと考えてしまいます。

世の中が成立しないのは、欲求を満たそうとする人間が減ること。

つまり、「人口減少」が一番恐いのでは?

評価・お礼

komatta76 さん

回答ありがとうございます。

たしかに、いわれてみれば経済の基本は「人間の欲求」ですね。ただ、その人間の欲求の中でも根源的な食欲(というか生存欲?)を支える食料を生み出す土地が、環境破壊によりどんどんなくなり、世界的規模で人口が増えていることを考えると、「お金」がそもそも意味をもたない無秩序な(他者の食料を奪い取る「力」が意味をもつような)世界になるような気もするのですが、それは私が悲観的すぎるのかもしれません。

日本に限っていえば、本当に「人口減少」は大問題だと思うのですが、政府や行政はそういう長期的な問題にはどうしても意識がむかないようですね。 産科医の減少を放置していたり、禁煙外来には保険がきくのに、妊婦検診は自費負担だったり、人口を増やすことには興味がないようで、本当にこの国の行く末が不安です・・・。

専門家のみなさんの様々な見方をうかがい、とても参考になりました。

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