岩川 昌樹
イワカワ マサキ繰上償還を避けるには
マネー 投資相談 2008/10/21 23:06現在、投資信託の積立をしていますが、この金融危機の中、金融機関の破たんもリスクとして考えておかなければならないと思います。
投資信託は分別保管されていますが、このような含み損を抱えているときに繰上償還されても困ります。
信託報酬が低く設定された販売会社オリジナルの投信
(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
マネックス資産設計ファンド
SBI資産設計ファンド
ジョインベスト・グローバル・バランス・ファンドなど)
は繰上償還のリスクが高い商品と言えるのでしょうか。
ごっちんさん ( 福島県 / 男性 / 35歳 )
最優秀ファンドも繰上げ償還する!?
- ( 3 .0)
はじめまして、FPの岩川です。
少し、ご質問から反れますが。
8年前のネットバブルのときにこんなことがありました。
某有名格付会社が選んだ「最優秀ファンド」10本のうち、
たったの3、4年後には、3本前後が、繰上げ償還になっています。
当然ながら、繰上げ償還の可能性が高いファンドを
あえて、「最優秀ファンド」に選ぶはずがないですよね。
投資スタート時点は、あくまでもスタート時点で「今」の状況です。
「今」が良いから、「将来も良い」かどうかは、全く不明です。
長期投資の場合は、5年、10年と寝かせることになりますので、
ゴールまで、繰上げ償還しないファンドを事前に特定するのは、
極めて困難な話です。(冷たいようですが現実です。)
つまり、長期投資の場合、どんなファンドも繰上げ償還の可能性は否定できず、
むしろ、繰上げ償還時のデメリットを理解しておき、
「手当ての方法」「乗り換えのタイミング、方法」などを準備しておく方が現実的と思われます。
ちなみに、現在のように含み損を抱えているときに繰上げ償還になった場合は、
税金も取らないわけですから、仮に同じ投資先を保有するファンドに乗り換えれば済む話です。この場合、繰上げ償還による直接的な損失は乗り換えるコスト、つまり新規購入手数料の「1%、2%の損失」と考えられます。
パッシブ運用の代替はいくらでもありますが、アクティブ運用を中心に行う場合は、個人個人対策が異なるのかも知れません。しかし、いくら考えても結果が得られないような気もしてなりません。
評価・お礼
ごっちん さん
長期投資が目的なので、いま繰上げ償還のリスクが低いファンドを探しても仕方がありませんね。
将来そうなるかも、という前提で対応を考えておきます。