岩川 昌樹
イワカワ マサキ繰上げ返済と手元に残す金額
マネー 借金・債務整理 2007/12/18 16:57去年マイホームを購入し借入金2900万、35年ローンの3年固定1.5%、元利均等払いでローンを組みました。主人29歳、私26歳、子供10ヶ月の3人家族です。現在返済1年半目で、1年半後には固定期間終了で金利がアップすることを考えて繰上げ返済を考えていますが、その額で悩んでいます。今は子供が小さいので、お金の貯めときかと思いますが、H13年から乗っている車も近い将来買い替えが必要です。子供はもう一人考えています。夫婦とも実家が遠方のため当分は私が働く予定はありません。現在の貯金額から考えていくら繰上げ返済にあてたらよいでしょうか?固定期間終了後は10年、15年、20年固定のどれかにしようと思っています。利息の支払いがもったいないので期間短縮で今回も今後も繰上げ返済したいのですが、車や老後、子供用の貯金なども考えるとどんなふうに計画すればよいかアドバイスお願い致します。繰上げ返済は年明けを予定しています。
★現在の総貯金額【695万】・・・子供用85万、老後用30万、その他580万
★今後年間の貯金予定額【年153万】・・・子供用24万「児童手当+学資保険」、老後用30万、その他34万、繰上げ返済用65万
★☆チョコ☆★さん ( 兵庫県 / 女性 / 26歳 )
繰り上げ返済は・・・・
FPの岩川と申します。はじめまして。
利息軽減効果だけを見て、繰上げ返済をすることは、本当にメリットがあるのかよく考えましょう。
繰り上げ返済を否定するつもりはなく、利用価値もあると思います。
ただ、正しい情報を得た上で、計画的に行うことが重要です。
よく、繰上げ返済により早期完済すれば、「金利」が大幅に軽減されるから「お得」とか。
さらに、住宅ローンがなくなることで「貯蓄を増額」できることが、さらなる「得」を生み出し、その後のライフプランに最良の結果をもたらすと思っている。
つまり、「金利の軽減」と「貯蓄額の増額」は、ライフプランにおいて、見逃すことのできない最も効果的な方法と考えていることが少なくない。
しかし、残念ながら一概にそうは言えないと思います。
手元資金を減らすことは、様々なリスクが伴います。また、目先の利益を追求すると、取り返すことのできないある「モノ」を失います。
お金の価値は、商品やサービスを「買う力」によって、常に動いていることを理解しなければなりません。
まずは、本当に有効なライフプランを考えるのであれば、
「景気」に左右される金利動向(金融市場)に「基準」をおくのでなく、
「経済」の仕組を理解すると良いでしょう。
例えば、金利の選択は、市場金利を基準に「損か得か」で判断するのでなく。
金利動向に左右されない生活ができるように、いかに「リスクを限定」させるかです。
まず、繰り上げ返済を行っても、老後準備や教育費など長期資産形成を並行管理する。
貯蓄は、「返済して増額を目指す」のでなく、「少額でも長く」を基本に考えます。
金利の固定、変動は、リスク限定できる固定を中心に考えます。もちろん、人により異なりますので、自分の価値観にあったアドバイスを受けられたらよいと思います。
補足
「損して得取れ」
「急がば回れ」
「備えあれば憂いなし」
お金のアドバイスをしていると、
古くから伝えられてきた「ことわざ」には、教訓が詰め込まれていることをつくづく感じさせられます・・・・
繰り上げ返済について、ご質問がございましたら、申し訳ありませんが、個別のお問い合わせからお願い致します。