岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「保障、ローン、資産形成、総合的に有利な判断が必要」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します

岩川 昌樹

イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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終身保険と定期保険、養老保険について

マネー 生命保険・医療保険 2017/02/02 23:44

初めまして。
子供が生まれ、夫婦共何も保険に入っていないこと、また子供のために貯蓄を兼ね、保険を考え始めました。

情報:
 主人 32歳 年収 1030万(去年の確定分)
 妻  32歳 年収 800万(去年の確定分※今年は、産休中のため、減額)
 子供 0歳(将来もう1人を予定)

 ●ローン 5300万(購入して3年 毎月31万返済)
 ●貯蓄  銀行口座:600万
      財形・持ち株:300万
      投資信託や社債:300万
 

保険に悩み、ソニー生命の説明を聞きました。
その際に 終身保険と定期保険を進められましたが、それと同時に学資保険を行うのであれば、ドル建ての保険をといても
勧めてきます。ドル建ては、利率がいいものの、為替のリスクが不安であるので、簡単に決めることができません。
何も保険に入っていないこともあり、慎重に決めたいのですが、4月より保険料の改定があるようなのでそれまでには
決めてしまいたいです。

手持ちの現金で、600万ほどあるので、いくらか一括で預け入れ、利率が高いものがないかなど
検討しているのですが、保険が商品がいろいろな会社からいろいろな商品が出ているため
把握できません。かと言って、無料FPが勧める保険は信用できません。
何かアドバイスをいただきたいです。

月収の40万を常に貯金に回しています。

自分探し中さん ( 東京都 / 女性 / 32歳 )

岩川 昌樹 専門家

岩川 昌樹
ファイナンシャルプランナー

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保障、ローン、資産形成、総合的に有利な判断が必要

2017/02/03 11:11
( 5 .0)

はじめまして、FPブレーンの岩川と申します。

投信や債券投資もしている自分探し中さんなら、金融の理解を深めて
ご自身で行うと有利になると思います。

世帯収入も高いので、ローンや保障や資産形成と、必要な情報は理解し、
総合的な判断するとよいですね。
知ると知らぬでは、長期的に大きな差がでます。

何もかも生命保険で解決せず、貯蓄と保障は切り分けて考えることが大切です。
保障は、掛け捨てで安く準備し、少しでも余裕資金をつくり、資産形成に回すことが重要です。

> 学資保険を行うのであれば、ドル建ての保険をといても勧めてきます。

まずは、貯蓄保険の仕組みを理解すると何が効果的か判断できます。

確定型貯蓄保険は、間接的に、国債に投資をし、お客様への解約返戻金を確保しています。
※現状投資先がマイナス金利で、運用が出来ず返戻率が下がり、保険料が上がるわけです。

確定型貯蓄保険・・・・・主な投資先は日本国債。
ドル建終身や養老・・・・主な投資先は米国国債。

保障が必要なければ、直接、国債を保有した方が有利です。
中間業者が少ない方が無駄なコストカットによりリターンが良くなります。

ドル建保険は、どうしてもドルで保険金を受給すべき理由が無い限り、余計なリスクを負うだけです。
掛け捨てで保障を安く準備し、資産形成はidecoやNISAなどを利用して行うことが良いです。
ドル建保険は「為替リスク」が悪いわけではありません。
為替リスクは投資先の収益があれば、時間で解決することができます。

例(投資額1,000万) 2/3現在
・ドル建養老10年・・・10年後1,062万(返戻率約106.2%)
・米国国債10年・・・10年後1,250万(返戻率約125%)
上記はドルベースの円換算です。(為替リスクは両者とも同様にかかります。)

このように、保険会社を経由するだけで、資産形成に差が出ます。

> 手持ちの現金で、600万ほどあるので、いくらか一括で預け入れ、
> 利率が高いものがないか

こちらは運用期間により判断する事になります。

投資を既に行っている、自分探し中さんなら、ある程度の価格変動リスクをとって、
長期的な資産形成をした方が家計はさらに良くなると思います。(もちろんやり方ですが)

財形や持ち株は、それぞれ、リスクリターンは異なりますが、実は両者とも金額が大きくなると
非効率になったり、リスクが高くなることも考えられます。

参考までに持ち株のリスク↓
https://goo.gl/NokLTS
https://goo.gl/3XcNWq

ご不明な点があれば、気軽にご質問ください。

評価・お礼

自分探し中 さん

2017/02/03 23:21

大変わかりやすいご説明ありがとうございます。
具体的な説明に過去のブログのURLまで記載していただけて、夫婦ともに満足しております。

追加でご質問させてください。
質問1
今後、米国の金利をあげようとしているため、もう少し待って米国国債を買ったほうがいいでしょうか。

質問2
豪ドル建てはいかがでしょうか。

質問3
最近気になっている市場としては、海外の新興市場を投資先として、インドネシア、フィリピン、アフリカはいかがお考えでしょうか。

岩川 昌樹

2017/02/04 23:59

質問1について
金利と債券価格の関係も良く理解しているのですね。
現在を基準にみれば、確かに安く購入できるかもしれませんね。
ただ、目先の予測ですと、当たるかも知れないですが、外れるかも知れません。
都度、投資タイミングを計ると、当て続けないといけません。
それが長期的に良い判断かと言うことです。

質問2について
金利が高いことが理由でしょうか。
物価上昇率、金利の低い日本から、物価上昇率、金利の高い地域は
円高に推移するという購買力平価説という考え方があります。
(もちろん、仮説で必ずしも成立しません)

質問3について
選択の経緯や希望をお聞きしないと回答できないですが・・・・

★商品(投資)の判断はこのように考えます。

リスクが同じなら、リターンの高い手段を選択
リターンが同じなら、リスクの低い手段を選択

仮に
先進国に分散投資で5%
新興国に分散投資で5%
豪ドル建債券に集中投資で5%

同じリターン5%であっても、リスクは異なりますね。
どのような手段、商品が、自分探し中さんご夫婦の考え方に
合い、有利かどうかは、たくさんの情報がないとなかなか判断が
できないのが現状です。
裏を返せば、何も聞かれずに、商品を勧められるのは、なぜか?
ということですね。

明確な回答にならず申し訳ありません。
詳細は、個別にご相談いただいても構いませんし、運用アドバイスの経験あるFPに
相談されると、悩み解消できるのではないでしょうか。

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