岩川 昌樹
イワカワ マサキ投資信託の扱いと今後の運用について
マネー お金と資産の運用 2012/02/01 18:23初めまして。既に持っている投資信託について、今後どう保持すべきかをアドバイス頂きたく投稿しました。
どうぞよろしくお願いします。
保持している投信は以下の通りです。
どちらも2008年10月ごろ、100万円分ずつ、計200万円で購入しました。
■グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)
・時価:約65万円(保有数135.0050、今日の基準価格4795円)
・今までに受け取った配当:約15万円(毎月4725円)
・損失:約20万円
■フィデリティ・世界3資産・ファンド(毎月決算型)
・時価:約63万円(保有数104.6624、今日の基準価格6006円)
・今までに受け取った配当:約8万円(毎月2093円)
・損失:約30万円
必要かどうかわかりませんが、プロフィールも記載しておきます。
・30歳男性(会社員)、既婚、妻は専業主婦(就労予定無し)
・子無し(そろそろ第一子が欲しい頃)
・年収約600万円(税込)
・貯蓄約400万円、今後も月10万円ペースで貯蓄予定
この投信は独身時代の貯金で購入したため、生活余剰金の範囲として扱っています。
直近で大きな金額の買い物をする予定もありません。
あるとすれば住宅購入ですが、早くても2年後くらいだと考えており、貯蓄も少なからずあるので頭金にはなると考えているため、この投信を解約するときはローンの繰上返済に回すくらいだと思っていました。
よって、今のところこの投信に回している資金の運用可能期間は無期限です。
どちらも毎月配当が出るタイプですが、配当は手を付けていないので、今にして思えば配当は年単位のものや満期時に出るようなものでもよかったと思っています。
今すぐ全てを手放した場合、受け取った配当を考慮しても約50万円の損切りをすることになります。
素人考えですが、基準価格も配当金額もこのままいくと仮定すればあと6年ほどで損失補てんできますし、特に金銭的に困っている状況ではないため放っておいてもいいかなとは思っているのですが、今後の円安/円高(対米ドル?対ユーロ?)や不動産(3資産Fに影響?)などの動向によってどう左右されるのかまったく想像ができず悩んでいます。
投資経験はほぼありません。
追加投資するなら100万円くらいは可能ですが、FXのように強制ロスカットがあるものは・・・(あくまで素人の偏見ですが)。
乱文で申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いします。
Sutherlandさん ( 千葉県 / 男性 / 30歳 )
同じリターンなら、リスクの低い手段を選択する。
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はじめまして、FPの岩川です。
同じリターンなら、リスクの低い手段を選択する。
同じリスクなら、リターンの高い手段を選択する。
当たり前のように考えますが、金融商品では、ほとんどの場合、
同じリターンでも、リスク(やコスト)の高い手段を選択しています。
グロソブのような毎月分配は、決して商品は悪いモノではありませんが、
長期投資を目的にした運用にはロスが大きくなります。
少しだけ確認してみます。
※グロソブ毎月分配・・・年間コスト1.3125%くらい?ですか。
先進国国債を主な投資先としたアクティブファンドです。
※グロソブと概ね同じ投資先のindexファンドの場合
分配金なし、年間コスト約0.7弱のファンドがあります。
投資先が概ね同じなので、過去のリターンに大きなさはありません。
つまり、投資結果がおなじであれば、分配金時の税金やコストの低い手段を
選択することがベストです。
投資信託は、戻ったら見直すと考えることが多くあります。
しかし、戻るとは、上昇すると言うことですね。
下がったファンドが思うように、戻る・・・・つまり上昇すれば、損する人はいなくなります。
投資は、資金の運用ニードやその方の性格、保有方法など、事前に計画して長期的に成果が得られるものです。
毎月10万の貯蓄を計画的に行える余裕の家計をお持ちなら、一度、長期的に「じっくり寝かせて殖やす」方法を検討してもよろしいかと思います。
では、不明な点があれば、どうぞ気軽にご質問ください。
評価・お礼
Sutherland さん
2012/02/02 09:54
早速のお返事ありがとうございます。
購入時にはリスクとリターンは考えたつもりではありましたが、言われてみると確かに浅はかだったようです。
ところで、アドバイス頂いた内容を読んでみたのですが、
現保有ファンドと同程度のリターン、低リスクの商品が仮にあるとすれば、
・投資先が概ね同じなので、過去のリターンに大きな差はない
⇒ということは、今後のリターンにも大きな差はない
⇒⇒ということは、長期運用を考えているのであれば手数料がかかっても乗り換えたほうがいい
という風に認識したのですが、正しいですか?
もちろん乗り換える前に勉強して計画を立てる必要はありますが。
岩川 昌樹
2012/02/02 10:44
投資の見直しにおいて、「待つ」は、得も損もありません。
五分五分と言う結果で、有利の確率が高まるわけではありませんよね。
つまり、市場とは別に、手段やコストにおいて有利と決断できるならば「待つ」は必要無いと考えます。
・投資先が概ね同じなので、過去のリターンに大きな差はない
⇒ということは、今後のリターンにも大きな差はない
過去に差がないから、将来も差がないのではなく、
手段(indexやactiveなど)、コスト、投資先から見てある程度は判断できるものもあるのです。
⇒⇒ということは、長期運用を考えているのであれば手数料がかかっても乗り換えたほうが
今回のケースは乗換によるコストはゼロで出来ると思います。
金融商品の購入で最も大切なことは、最終的に何に投資をしているかです。
投資信託は、皆の資金をまとめて購入する、あくまで「手段」です。
グロソブを買うことは、グロソブという商品を通して、最終的に何に投資をしている確認しなければなりません。
その投資先の債券はどこの国で、利率はいくらか、なども確認する必要があります。
そこを十分に理解しないと、基準価額が下がるたびに不安になり、リスクが見えなくなります。
情報収集は楽しいと思います、がんばってください。