岩川 昌樹
イワカワ マサキ借入金と資金運用
マネー お金と資産の運用 2007/06/25 14:4644歳のサラリーマンで年収は約1千万円、家族は妻、子供(18歳、16歳共男)です。現在住宅ローンが4千万円ほどあり、金利は3年もの優遇金利が全期間適用され、現在の金利は約1.5%であと2年位あります。2年後には変動金利マイナス1%程度の金利が適用され3年毎に更新されます。
また、手元金は相続等で得た4千万円があります。
借入金の返済と運用について相談させてください。
私の考えでは、1千万円程度は返済に回し、残金は投資信託等の運用を考えておりますが、返済に回す比率、残金の運用比率(国内投信何%、外貨預金何%等具体的に)アドバイスをお願いします。尚、目標は60歳時に借金完済の上7千万程度の貯蓄を得ることです。子供が大学卒業後(7年後)は2百万円/年程度の貯蓄は可能です。よろしくお願いします。
フクさん ( 千葉県 / 男性 / 44歳 )
目標までの16年を最大限に利用することです。
安全に確実に資産を殖やすには、投資の世界を出たり入ったりする時間(売買のタイミング)でなく、滞在時間を征することです。
つまり、時間を味方にした長期運用をいかに戦略的に行うかということになります。
私がフク様にお伝えしたいのは、「運用期間」を長くとることです。大きい資産に育てる時間としては決して「十分」とは言えませんので、この16年を最大限に利用することです。
例えば 1000万円を5%で運用した場合
8年後の52歳→約1470万円
16年後の60歳→約2180万円
ちなみに
22年後の68歳→約3230万円
はじめの8年は470万殖え、
次の8年は710万殖えています。
次の8年は1050万円です。
これが、時間と複利のメリットです。
つまり、数年で繰り上げ返済ばかりを繰り返すと運用の「時間」を浪費して、安全、確実な運用ができなくなります。
これは、「繰り上げ返済」より「運用優先」を助長している訳ではありません。長期ライフプラン、運用プランを考える場合、この「時間」の力を考慮しなければ、効率的なプランが立てられないわけです。
●返済に充てる比率ですが、
正解の比率はなく、その方のライフプランにより異なってきます。
●返済後の運用について
繰り上げ返済後の3000万円の運用ですが、
教育費など使う可能性を考え期間ごとにポートフォリオを作成。
すると管理がし易く、追加投資も迷わず判断できます。
・2年以内にかかるお金
・5年以内に使う可能性のあるお金
・5年以上、60歳まで使わないお金
2年以内は確定商品です。
5年以内のお金は流動性と収益性を両立できるポートフォリオを作成し、5年以上のお金で収益性を目的に積極型のポートフォリオを作成します。
積極型の資産配分は、市場規模に応じた配分を行い、値動きの幅をみて債券を組み入れる方法があります。