岩川 昌樹
イワカワ マサキ今後の資産運用に関して
マネー お金と資産の運用 2007/06/21 00:28初めまして。
現在32歳の独身です。
3年前に一身上の都合から仕事を辞めまして、それ以降貯金の100万円を元手に、日本株式の短期売買で生計をたて、現在2000万円の保有資産があります。
株の売買を始めた時期がたまたまよかっただけで、やはり短期売買はギャンブル的な要素が強いので、今後は中長期投資で資産を増やしていきたいと思っています。
現在のポートフォリアは、新規5年円定期預金500万、日本株250万、ベトナム信託200万(3年後償還)、VISTA投信200万(10年後償還)、香港メインボード株200万、NZMMF200万、日本株式の短期売買資金450万円となっています。
償還期限があるもの以外は、よほどのことがない限り持ち続けようと思っています。
そこで質問なのですが、現在のポートフォリア診断と、60歳時点(27年後)に6000万円の資金を作るためのアドバイスをお願いします。
国民年金があてにならない今、老後にひっそりと80歳まで年間300万円で暮らすためにも最低6000万円は必要ではないかと思います。
現在の生活費が年間180万円ですから、300万でも十分かなと思いこの数字にしました。
今現在考えているのは、株式の積み立て長期投資(配当利回りをあてにした複利投資)で資産を作るか、個人型確定拠出年金を利用した投信への積み立てで資産を作るかの二つです。
毎月の積み立てにあてられる金額は3万円から4万円の間です。
この他になにかよい資産運用の方法があれば教えてください。
現在、一切の借金、ローンはありません。
また今後結婚はしないものとしてお考えください。
トッシーさん ( 兵庫県 / 男性 / 32歳 )
きめ細かい分散投資。
トッシー様
FPの岩川です。はじめまして。
ご質問の「現在ポートフォリオ診断」ですが、
世界の市場規模から見ると、アジア市場は25%程度(うち日本は15%弱)です。
世界の運用のプロから最も注目されている、カルパース(米国カリフォルニア州年金基金)の資産配分でも新興市場への配分は10%もありません。
トッシー様は、アジアの成長を期待していることから、ポートフォリオを作成したと考えられますが、日本のバブル絶頂時に、10年以上の低迷を、誰も「予測」できなかったことを常に忘れずにポートフォリオを考えるべきだと思います。
どのタイミングにおいても、上がるか下がるかは予測できないはずです。
「予測」できないからこそ、運用のプロは、ポートフォリオを組み、資産配分を常にコントロールしているのではないでしょうか。
「60歳時点(27年後)に6000万円の資金を作るためのアドバイス」ですが、
上記のカルパースはこの20年の年平均収益率は10%を超えます。
年平均10%複利で1000万円が10年で2.5倍の2500万、20年で6700万です。
カルパースで検索すると、興味深い情報が得られます。参考にすると良いでしょう。
資産を安全、確実に殖やすには、「時間」をかけることです。
27年の運用期間があれば、上がる可能性に賭けるリスクの高いポートフォリオを作成しなくても良いのでは?世界経済の成長リターンを目的に、市場規模に応じて、きめ細かい分散投資、ポートフォリオを考えれば、十分目標は達成できると思います。