乾 喜一郎
イヌイ キイチロウ私たちは驚くほど、働く自分たちを守ってくれる法律や制度のことを知らない。
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キャリアカウンセラーの勉強をしていくなかで、非常に驚いたことがあります。
仕事をする時の、雇用される側と雇用する側の取り決め、
法律や制度に関して、自分が驚くほど何もしらない、ということです。
私はとはいえ、その時点で完全な「素人」ではありません。
求人広告を扱ってきた期間も長かったので、職業安定法であったり労働条件に関しては、
一般の方よりも素養はあったはずです。
それでも、いざ自分の身に何かトラブルが降りかかった際に
みずからの身を助ける法的な知識、あるいは金銭面での知識については、
全くといっていいほど曖昧な知識しかもっていないのです。
突然解雇通告をされたらどうすればよいのか?
雇用主が社会保険料を支払っていなかった時には?
ミスをしたとき、会社に罰金を支払えって言われたら?
精神的にキツイ状態になったとしたらどうしたらいい?
実は我々は、
正社員であっても非正規であったとしても、
自分たちが思っているよりもずっと、さまざまな制度によって守られているのです。
そして、それらの知識については、経営者であったり人事担当者であったりといった人々も、
実は驚くほど知らないことが多い。
中には悪意で隠している人もいるかもしれませんが、
ほとんどの場合、ただ知らないだけだったりするのです。
本来は、高校や大学でしっかりと教えられるべきことのはず。
でも、高度成長期以来、「知らないでも大丈夫だった」期間がとても長かったために、
働く側も雇う側も、
そうはいかなくなってしまっているのに、そのままの状態でいる。
せめて
「いや、それってまずいんと違う?」「確か、何か補助してもらえる仕組みがあったはず」
といった勘があれば、専門家や役所などに相談にいかなければ、と思えるはずなのに。
今回の稼げる資格では、
「働くアナタのヤバい!を守る レスキューBOOK 2013年版」
という付録をつけました。
誌面に限りがあるので、あくまでアウトラインですが、それだけでも価値はあるはず、と。
(社会保険労務士や弁護士の方など、現役の専門家の方にお手伝いいただきました)
¥500Amazon.co.jp
最後は宣伝ですが、とはいえ、
労働に関する法律や制度というのは
自分たちがしっかりと仕事をしていく上での「基盤」です。
真剣に、みんながもっと常識として知っておくべきことだと思っています。