普段なら私は患者様にまず検査を受けていただくことで原因を究明することから始めますが、今回はお話の中からカイロプラクターとして、姿勢の専門家として、いくつか考えられることをあげていきたいと思います。

左側の背中が痛い
まず、背中のどの辺りが痛むのかによって考えられることが違ってきます。ときに内科的疾患が見つかることもありますので、心配なようでしたら一度、病院で診てもらうとよいでしょう。ここでは病院での診断に異常が無かったと仮定して話を進めていきます。呼吸した時に痛みが出るというのは筋肉や体のどこかで炎症が起きていて、そこが呼吸の動作で刺激されてしまう場合。もしくは神経の通り道が骨のズレによって狭くなって、息を吸う時に抵触してしまう場合（カイロプラクティックではサブラクセーションと言います）が考えられます。

二週間前から便秘でその時から背中が痛い
　サブラクセーションは神経の働きを低下させてしまうので、腸がしっかり働けなくなってしまうことがあります。内蔵も筋肉ですから、いつもいつも必要以上に頑張らざるを得ない状態だと、腸が疲れちゃいますよね。骨の歪みからくる神経機能低下はこんなところにも影響が及びます。

私は姿勢が悪いです。
　これも腸の働きや背中の痛みと密接に関係していますが、背骨に歪みがあると良い姿勢を維持することが困難になります。いわゆる猫背の人ですと、息を吸う時に肺が広がりにくくなったり、体が丸まることで内蔵を押しつぶしてしまいながら、生活をしていることになります。特に思春期は成長ホルモンが活発に分泌されるので、体型が変わりやすいです。今の時期に体に歪みがあると、大人になってもそのまま、もしくはもっとひどく姿勢が悪くなることもあるので、早い時期に改善できると良いですね。

　その他にも女性は月経周期に合わせて腰・背中が痛くなることもあります。ホルモンバランスが変化するためですが、これも体の歪みが原因で痛みを強くさせてしまうことがあります。こういった人は姿勢を改善し、骨盤周りの負担が軽減されると楽になっていくようです。

　精密な姿勢検査が受けられる機関では腰部にかかる負担の大きさを数値化して表してくれるところもあります。もし、それが大きいようであれば、まずは姿勢を改善することから始めてみると良いですよ。