茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- Q&A回答「鬱病からの回復」 - 専門家プロファイル

茅野 分
東京・銀座の心療内科・精神科、夜間・土曜も診療しております。

茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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鬱病で悩んでいます。

心と体・医療健康 心の不安・性格改善 2008/02/07 11:45

平成15年12月から不眠が生じ、精神科を受診し、不眠症と診断されました。なんとか1人で乗り切り、16年4月1日から人事課の筆頭係長に抜擢の内示をいただきました。しかし、このとき既に心は、ボロボロでしたので、昇進の内示を断りました。何とか16年度は、不眠が続いていて、診断名も鬱病になりましたが、仕事は、こなしていました。平成17年4月1日に大学病院の企画法規係長に昇進しましたが、鬱状態が強くなり、3ヶ月休養しました。7月から職場復帰したら、職場の異動と降格され、職場の人間からは、無視等の迫害を受けて、また精神的・肉体的にボロボロになり、極度の不眠・極度のイライラ感・不安・自己脅迫・離人感・食欲不振・体重減少・横になっていても息ができないぐらいの消耗・自殺願望が強くなり4ヶ月の休養をしました。その時は、ベゲタミンAを5錠飲んでも一睡もできませんでした。また、その時の抗鬱剤は、トレドミンでしたが、極度のイライラ感・不安が高まり、呼吸困難のようになり、ノーマルンに変更しました。その後、何か吹っ切れたようになり、食欲が出てきたのと不安感が少なくなってきたので17年1月から職場復帰しました。今は、軽作業・時間外勤務の禁止などの制限がある勤務です。しかし、極度の不眠だけが残っています。今飲んでいる薬は、朝ノーマルン10mg1錠・エチカーム1mg1錠・スルピリド50mg1錠、炭酸リチウム100mg、昼ノーマルン10mg1錠・エチカーム1mg1錠、炭酸リチウム100mg、夜ノーマルン25mg3錠・チスボン1錠・ベゲタミンB1錠、寝る1時間前ノーマルン25mg2錠・サイレース3錠・ニトラゼゼパム2・エチカーム1mg2錠・ベゲタミンB1錠です。

hisasi4516さん ( 三重県 / 男性 / 37歳 )

茅野 分 専門家

茅野 分
医師(精神科)

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鬱病からの回復

2008/02/07 18:32

平成15年から鬱病に罹患し、休職を経て復職途上にあるとのこと、応援しております。鬱病は再燃・再発することも少なくありませんから、''急がず焦らず''、ゆっくりと復職訓練に取り組んで下さい。

そのためには、ご家族、上司・同僚の方々のご理解ご協力も欠かせません。「職場で迫害を受けた」こともあるようですから、''直属の上司''の方とはよく相談して、場合によっては主治医との三者面談などしていただけるとベストでしょう。

なお現在の抗うつ薬はノーマルン(一般名アミトリプチリン)145mg、スルピリド50mgですから''必要十分量''です。更にリチウム200mgを飲まれているようで、苛々など多少の躁的な因子も考慮されているのでしょう。不眠にはベゲタミンが確かに効果的です。フェノバルビタールを含んでおりますので、大量服薬は決してしないで下さい。

最後に「うつからの社会復帰ガイド」(岩波アクティブ新書)をお勧め致します。拙著コラム鬱病シリーズもご一読いただけると幸いです。どうぞお大事にして下さい。

茅野 分(銀座泰明クリニック)

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