飲酒と鬱状態の因果関係について
心と体・医療健康 心の病気・カウンセリング 2008/01/31 11:27自営業の47歳の男です。収入が不安定な職種で、半年先の仕事の状況が不透明でいつも強迫観念に追われています。このところ仕事でのトラブルが続き、自分の精神力の限界を感じたりもしました。飲酒はこの仕事を始めた20年ほど前からほぼ毎日、ウイスキーですと3〜4日で1本なくなるぐらいの酒量です。一週間ほど前から飲んだ翌朝、布団の中で目覚めたときに自分でも驚くほどマイナス思考、又は鬱状態になります。試しにお酒を2日間飲まずに寝てみましたところ翌朝の鬱状態は飲んだ時とは多少軽かったと思います。飲酒によって鬱状態を誘発することはあるのでしょうか?もし誘発することがある場合は、このまま続けていくとどの様な症状が予想できるのでしょうか?基本的に飲酒は止めたくありません。何故なら、お酒の味と、飲み込んだときの感覚がとても好きですから。アドバイス頂ければ幸いです。
helenhuntさん ( 東京都 / 男性 / 47歳 )
飲酒と鬱病
自営業の精神的負担から飲酒と抑鬱が生じていらっしゃるご様子、心よりお見舞い申し上げます。
「飲酒は止めたくない」とのことですが、精神科医の立場としては、やはり''「断酒」''をお勧め致します。アルコール依存症と鬱病とはかなり相関関係が認められており、両者の治療は必ず断酒・服薬からはじまります。
服薬により飲酒よりもはるかに安定した気分が得られ、仕事も順調に行えるはずです。そして将来への希望を抱き、ご家族も幸せにできることでしょう。
そのためにはまず''精神科を受診''してご相談ください。詳しくは拙著コラム早期発見・早期治療をご一読いただけると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
茅野 分(銀座泰明クリニック)