
西村 和敏
ニシムラ カズトシグループ
強引なマイホーム業者の営業テクニック
-
マイホーム購入相談・住宅ローン相談をお受けしております。
しかし、不動産屋に行った後では、私が相談者の味方になってのアドバイスをしてもなかなか受け入れられない現状があります。
ある方のライフシミュレーションをした結果、今購入すると住宅ローン返済で苦しむ。
40年間で2000万円以上の赤字になりマイホームを手放すかリバースモーゲージでやっと生活できる。
途中転勤等になったら大きなリスクを追う。
10年後お金を貯めて、転勤の可能性も無くなってから買った方が明らかにノビノビとマイホームで生活できるのに、不動産業者に押し切られる。
4500万円の新築戸建てを購入した場合、仲介業者がいた場合140万円以上の仲介手数料が発生します。不動産業者は必死になります。夫婦正社員などではないとなかなか4000万円を超える物件は買えません。「逃してなるものか!」となります。
不動産業者のよくやるテクニックを時々ご紹介していきます。
~新築戸建を見に行った~
不動産業者
「気に入りましたか?買うか買わないかは別としてとりあえず、ここに名前・連絡先を書いてください。」
不動産業者
「残念ながら、1番手の方がいるみたいなので、もし1番手の方が買わなければ連絡しますね。」
~ 翌日 ~
不動産業者
「●●さん!ラッキーですね。1番手の方が買わないこととなったので、●●さんに権利が回ってきました。もう3番手の方もいるので今日中に買うかどうか決めてください」
実は、1番手は最初から存在しない、3番手も存在しない。
しかし、こうなると
「買えないと思っていたものが買える!すぐ決めれば買える!この権利を手放すのはもったいない!」
という心理になって、一気に買う方向で話を進めてしまいます。
私も10年仙台中心にFPとして相談を行っております。
インチキかどうかの証拠はありませんが、偶然にしてはいつもいつも出来すぎています・・・・。
そもそも1番手も3番手も基準が不明確です。電話がかかってきた、ちょっと来てみただけでも1番手・3番手と言われるかもしれません。
せめて買付申込書を入れた場合のみを1番手とする。
ウソの疑いがあった場合は行政や消費生活センサーから1番手が本当かどうかの調査を入れる。
など、消費者を守る仕組みが必要に思います。