真山 英二(不動産コンサルタント)- Q&A回答「土地の瑕疵担保責任について」 - 専門家プロファイル

真山 英二
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サノヤマ エイジ
( 神奈川県 / 不動産コンサルタント )
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土地の瑕疵担保責任は?

住宅・不動産 不動産売買 2009/09/18 21:13

10年以上前に家を取り壊した跡地を購入しました。
家の建築はまだ先のことですが、土地の一部に花壇を作ろうとスコップを入れましたら、地下10〜15cmの深さから、石(20〜30cm)がたくさん出てきました。1?位の広さを掘って、石の他に30cm角程度のコンクリート、瓦、土管なども含めて17個出土。
場所を変えて掘りましたら、そこからも同じ程度の深さから同様に コンクリートと大石がゴロゴロ・・・並んで埋まっていました。もう1箇所からも、瓦と石が出てきました。
いずれの穴も、途中で掘るのをやめましたが、横に掘り進めば、まだまだ出てくる気配です。
敷地の隅 土地が一番低い場所には50cmくらいの石が露出しています。(掘っていないので正確な大きさは不明)

建物を取り壊して更地にした業者が、基礎の石を埋めてしまったのではないかと売り主に話しましたら、石は自然にもあるものだから、もともとそこに存在していたかもしれないとの返事です。
10cm程度の石ならともかく、スコップで堀あげるが大変な大きさです。
敷地のどこに、どれだけ埋まっているかわからないため、このまま放置するのは、将来の建築に影響しそうで不安です。

契約書には、2年以内の期限付きで瑕疵担保責任をうたっています。
埋まっていたのが自然物の石だと、売り主に瑕疵担保責任を追求できませんか?

補足

2009/09/18 21:13

さっそくのご回答をありがとうございます。
建築予定は5年後ですので、それまで待っては瑕疵担保責任を追及できなくなりますね。

実は、今回の石で二度目なんです
石を掘り出した敷地の反対側は、隣家が境界をはみ出して増築していたそうで、それを取り壊した廃材を境界付近(当方の敷地内)に埋めていたという事実も発覚しました。

それは掘り出させたと売り主は言っておりますが、地面の下の問題なので、全部掘り出したかどうか わかりません。

石は、私が掘り出しただけで全てかも知れませんが、(取り壊したのはかなり大きな平屋だったそうですので、あれで全部とは考えられませんが・・)、私が建築する5年後までこのまま放置するのは不安ですので、お金がかかっても掘削・調査してみるしか、方法がないかと考えています。

出てきた量によっては、掘削、処分費用を請求できますね。

sonokoさん ( 群馬県 / 女性 / 55歳 )

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不動産コンサルタント

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土地の瑕疵担保責任について

2009/09/19 10:57

ハッピーハウスの真山(さのやま)です。

不動産契約を締結した趣旨に照らして瑕疵があった場合に、
瑕疵担保責任を追及できます。

今回のケースでは、もともと建築を予定していた建物を建築する際に、
埋まっている石が問題となるかどうかがポイントになります。

建築の際、「根切り」といって、地盤面下の土を掘削し、
その上に建物の基礎を構築します。
通常は、地中の石や、多少のコンクリートの残骸等であれば
「根切り」の際の残土と一緒に処理を行い、
別途料金を取られることはありません。

土地の瑕疵担保責任で問題となるのは、
通常の「根切り」では処理できないような
地中埋設物があるケースです。

個人的な経験では、建築の基礎工事の際に、
コンクリート製の浄化槽が地中から発見されて
その撤去に別途5万円の費用がかかったケースや、
コンクリートの産業廃棄物が発見されて
撤去に約30万円の費用がかかったケースがあります。
どちらのケースも通常の「根切り」における残土処理等
では間に合わず、別途費用がかかり、その費用負担を
売主にお願いしました。

今回の地中の石が、建物基礎工事の際に、
別途費用がかかるような場合においては、
瑕疵担保責任として、別途費用部分を
費用負担してもらえば良いと思います。

別途費用がかかるのかどうかに関しては、
実際に基礎工事をしてみないとわからないので、
可能であれば、瑕疵担保責任期間内の2年以内に、
建物建築に着工したほうが良いと思います。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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