真山 英二(不動産コンサルタント)- Q&A回答「引越と引渡しのタイミングについて」 - 専門家プロファイル

真山 英二
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サノヤマ エイジ
( 神奈川県 / 不動産コンサルタント )
株式会社ハッピーハウス 代表取締役
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引渡しが引越しよりも先の場合の注意点

住宅・不動産 不動産売買 2009/07/06 21:05

この度、一戸建てを売却することになり、引越し日も決まりました。
今、残代金決済の日にちを決めている段階です。
残代金決済の日にちは通常引越し後だと思うのですが、買主さんの都合で引越し予定日より数日前を希望してきています。

買主さんの奥様が出産間近なため少しでも早めたいのだそうです。(今回、奥様とご主人と共有名義でローンを借りるようです。)
うちとしては早めるのはかまわないのですが、
引渡し日から引っ越すまで数日分の固定資産税と火災保険はうちが負担すると言われました。

数日のことですが所有権がないのに固定資産税や火災保険を払うのは腑に落ちない気がするのですが、これって普通ですか?
少ないリスクですが万が一火災になった場合
所有権もないのにうちが責任をとる事になるのも抵抗を感じるし、トラブルを回避するためにも火災保険、個資産税は引渡し当日にしたいのですがどうでしょうか?
また、その他に注意する点があったら教えてください。
引越し目前なため、不動産屋には明日中には返事する予定です。アドバイスよろしくお願いします。

カフオさん ( 東京都 / 女性 / 42歳 )

真山 英二 専門家

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不動産コンサルタント

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引越と引渡しのタイミングについて

2009/07/06 21:53

ハッピーハウスの真山(さのやま)です。

居住中の物件を売買する場合に、
引越よりも先に決済(所有権移転を伴う)を行い、
決済後の引渡し猶予期間中に売主が退去するケースが
よくあります。

その際に決済日から、実際の引渡し日までは、売主が使用しているので
固定資産税・都市計画税、火災保険、水道、ガス等の各種使用料等を
売主の負担とするのが一般的です。

今回のケースにおいては、
買主の都合で引越よりも決済が先行する形ですが、
その税金と保険の負担においては一般的な話だと思います。

根本的な話ですが、
明け渡しが終わってもいないのに、お金を支払うことになるので、
決済を引越よりも先行する際にリスクが大きいのは実は買主側です。

売主側としては、売買代金を全額受領している上に、
所有権のない物件をそのまま使用できるで、
何も問題はありません。
(ただし、火災保険には必ず入っている状態にしてください)

買主側としては、お金を支払っているのに、
売主に物理的に占拠されてしまう可能性があるので
実はリスクの高い行為です。
通常は、よく行われていることで特に問題は起きませんが、
悪意をもって売主に占拠されてしまった場合には、
法的に強制退去をさせることは可能ですが、
その手間と負担に関しては多大なものになります。

今回の「カフオ」さんのケースにおいて、
買主側からのお願いなので、買主が提示した日程を了承する代わりに
固定資産税・都市計画税と火災保険料を残金決済日で
精算するということを交換条件で交渉することは可能かと思われます。
しかし、特に問題がないのであれば、使用している間の
税金と保険料を負担してあげてはいかがでしょうか。

不動産の取引において、お互いが協調しながら
気持ちよく取引が進んでいくことが一番よいと思っています。

少しでもお役に立てれば幸いです。

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