真山 英二(不動産コンサルタント)- Q&A回答「借地権の方が不利だと思います。」 - 専門家プロファイル

真山 英二
正しい知識で安心して人生最大のワクワクを楽しんでもらいたい!

真山 英二

サノヤマ エイジ
( 神奈川県 / 不動産コンサルタント )
株式会社ハッピーハウス 代表取締役
Q&A回答への評価:
4.7/427件
サービス:1件
Q&A:952件
コラム:122件
写真:2件
お気軽にお問い合わせください
045-391-0300
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

定期借地権の購入について

マネー 不動産投資・物件管理 2009/04/08 21:58

建築条件付定期借地権の土地の購入を考えています。
私自身は所有権とか、借地とかこだわりはないのですが、
将来的に、更にもう1件不動産を購入しようと思ったときに、
定期借地権と区分所有のマンションとだったら、どちらが、
融資の審査の際に有利に働くでしょうか?
立地条件や購入価格は同じとします。

けいこみさん ( 神奈川県 / 女性 / 33歳 )

真山 英二 専門家

真山 英二
不動産コンサルタント

- good

借地権の方が不利だと思います。

2009/04/09 00:00

銀行の融資対象として、借地権は、担保評価が出にくいため、
非常に厳しい融資条件を提示されるのが一般的です。
また、そもそも融資対象とならない場合がよくあります。

特に定期借地権の場合は、契約期間が決まっており、
最終的には確実に地主に返還をしなければなりません。
中途半端に契約期間が残っている定期借地権の売却は
時間がかかったり、流通が難しいことも多いため、
金融機関もなかなか満足できる担保評価を出してくれません。

したがって、2棟目購入時の融資審査の際に、
よっぽどの特殊事情がない限りは
区分所有のマンション(敷地は所有権)の方が
担保評価が高く、融資の条件としては、
有利な条件を引き出せると思います。

補足

金融機関の担保評価として、借地権はかなり厳しいものがあります。
また、借地権の流通に関しても、まだまだ整備が行き届いている
とはいえません。

一般的にはお薦めしていませんが、
もし不動産投資にある程度の経験や興味がある方であれば、
投資物件として検討できるケースがあります。

不動産投資は、通常、投資期間中のインカムゲインとキャピタルゲイン、
もしくはキャピタルロスの総和で投資の判断をします。

借地権物件は、購入時の資本を低く抑えることが出来ます。
仮に、投資の想定期間中のインカムゲインだけで、
十分に元がとれる(キャピタルロス等も考慮に入れて)のであれば
不動産投資として非常に面白い場合があります。

ただ、借地権には、名義書換え料、更新料、地代等の
地主と借り手の間の力関係で決まってくるある意味不明瞭な
お金があるので、借地権の投資物件を検討するときは、
事情を良くわかっている専門家にご相談してみてください。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真