6/12にTBS Nスタにて当院の修正手術のお二人が紹介されました。前回のブログで、お一方をご紹介しましたので、今回はもうお一方をご紹介したいと思います。
ブログを書くに当たり、取材にもご協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深謝いたします。

最近、外国で手術を受けてきた方の修正手術を請け負うことが増えました。一番大きな問題は金銭的な事のようですが、『美容大国』と表現されていることが、患者さんの安心感を生み、気軽な気持ちで手術を受けられてしまうようです。
私のところにいらっしゃる方に共通しているのが、『こんな風には頼まなかった』ということです。これには、2つの問題が含まれていると思います。まず、言語の壁です。通訳の方がどれだけ自分の要望をきちんと伝えているのかが心配な部分です。次に、感性の違いです。『自然』という風に一言で表現しても概念が違いますので、この点にも注意が必要ですね。

この方は、上眼瞼の手術をタイで受けられてきた方です。担当医は、日本に留学経験があるために、非常に日本語が上手で、思わずこの先生なら大丈夫だと思ってしまったようです。また、『目の手術位なら』と気軽に考えてしまわれたようでした。

術前の状態からご説明したいと思います。左右差が大きく、目の開き方や形状にも問題があることがお分かりいただけると思います。

術後3か月の状態です。左目の形状は改善し、これを右目が追いかけているような状態です。

この手術は、難易度が非常に高いものです。特に海外では、『手術方法が違う』ので、術中に想定外の場面に遭遇することも稀ではありません。担当の先生が、日本に留学されていても、日本の医師免許を習得していない限り、『見学』しかできませんので、その技術を習得しているというのは無理がある話です。
あくまで、外国の手術という範疇での対応をすることが非常に大事だと思います。

手術は、硬くなってしまった皮膚を切除することから始めます。切除デザインをお見せします。

手術中の所見ですが、挙筋腱膜の位置が通常と違う位置に固定されていました。また左右で違う処理が行われ為に左右差が出ているものと推測されるような内容でした。これらを、すべて正常な位置に再固定し、二重を作り直すという修正手術を行いました。

術後5日目、抜糸時の状態をお見せします。腫れは案外少なかったために、状態がすぎに改善されるのではないかと錯覚するほどですね。

術後1か月の状態をお見せします。術前と比べて、改善度が小さいと思われるかもしれません。これは、前医が行った手術の影響が組織に残っていて、形として表面に出てくるのに時間がかかるからなのです。

修正手術をあまり経験していない医師が、『これは、修正手術でも失敗されたね』と心無いコメントをすることがあり、私も困らせられるのですが、修正手術というのは、『経過時間がかかります』ので、担当医を信じてきちんと付き合っていただきたいと思います。

いつも術前の担当医選びを慎重にというお話はよく書きますが、修正医を選んだら、じっくりと付き合いドクターショッピング（色々な先生の意見を聞いて回る）ことは、かえって良くないと思います。この点もお考えになって、修正担当医を決めていただくことを強くお勧めします。

当院では、手術リピーターの方に『手術リピート割引』があります。当院で過去（5年以内）に手術を受けられた方が、他部位の手術を受けられる際に10％オフになる制度です。モニターの方にも適応となります（モニター料金がさらに安く）ので、是非ご活用下さい。