早乙女明子(プロファイリングコンサルタント)- Q&A回答「施工後のクレームの問題かと・・・。」 - 専門家プロファイル

早乙女明子
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サオトメアキコ
( 東京都 / プロファイリングコンサルタント )
さおとめあきこ総合研究所 所長
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壁紙について教えて下さい

住宅・不動産 リフォーム・増改築 2008/05/18 04:01

こんにちは。壁紙の張替えで、職人さんや業者さんにより意見が分かれるので、どう判断したら良いかわからず、教えて下さい。

最近は色んな壁紙があるので迷ってしまいますが、出来たら雑誌のように大きな柄のある壁紙や、色の付いた壁紙でお部屋に変化を持たせたり、消臭壁紙みたいに機能のあるものを貼ってみたいと考えています。

しかしある職人さんはボコボコした厚地の壁紙以外はきれいに貼れない。と言うのです。
機能の付いた消臭壁紙や汚れ防止等は繋ぎ目が黒くなる場合もある。キラキラ光る壁紙は壁の不陸を目立たせる。珪藻土クロスは割れ目が目立ちやすい。紙クロスも割れ目が目立つし不陸も目立つ。布クロスもジョイント部分が糊が拭き取れないので汚い等・・・

そんな事言ったらメーカーのカタログの半分は選べないと言う事になりますよね。クロスのメーカーに聞くと「施工時に注意は必要ですが、皆さん紙クロスでも機能クロスでもご利用になってますよ。」との事。

別の業者さんは機能クロスは問題ないが、紙クロスや珪藻クロスは倍の費用掛かりますが施工できますよ。との事。ただし、新規に張る場合は良いですが、張替えの所には正直使って欲しくないです。との事。

寝室に輸入の紙クロスと布クロスを使いたかったのですが、半分は新規の下地で半分はクロスが既に貼ってあるので張替えになります。

トイレに関してもまだ悩み中ですが、便器の後ろの壁と手洗いカウンター正面に紙クロスをアクセント的に貼るか、消臭クロスを貼りたいと思ってるんですが・・・

もうどうしたら良いのかわかりません。
(出来たら輸入壁紙が貼りたいのですが・・・)
経験豊富な先生方のご意見を頂ければと思います。よろしくお願いいたします。

kumakumaさん ( 大阪府 / 女性 / 38歳 )

早乙女明子 専門家

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経営コンサルタント

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施工後のクレームの問題かと・・・。

2008/05/19 20:13
( 5 .0)

こんにちは、kumakumaさん。
さおとめあきこ総合研究所の早乙女明子です。

今回のケース、直接職人に依頼するか、第三者(リフォーム会社や設計士)を介入するかが問題かも。
第三者が『間』に入ればお客様のお宅を拝見して''その現状を把握し''適した素材をアドバイスするはず。

ところが職人にはそういった任務はなく『きれいに張る』のが仕事。

余談ですが、昔私が設計、施工はお客様依頼の工務店のクロス屋さんに、『お客さん、このクロス貼るの、勘弁してください』と直接施主様に言われて(その場でお客様から電話を頂戴できたので)工務店さんと話し合いの結果、別のクロス屋さんに貼って頂き事なきを得たことがあります。

『きれいに貼ることが目的の職人さん』には、多少『下地のあら』が目立っても、''ぱっと見、自分の気に入った柄が手に入れたいというお客様のホンネ''は理解不可能。

『技術的に綺麗に仕上げることを目的としている職人』と『多少はあらが出ても技術的に上手な職人さんに、下地を調整しつつ''ベストを尽くしてもらえるのなら、気に入った素材にトライしたい''』、というお客様とのギャップが生じるわけです。

人間とは不思議なもので、過去のトラウマのせいで、目の前のお客様のリクエストがおざなりになるもののようです。

直接お客様が職人さんに施工を依頼するのは、私はお勧めしません。安くなるかもしれませんが、第三者的な立場の意見がなくなってしまいます。

どうしても気に入った柄や素材があるのなら、『上手い人を紹介して欲しい』と、第三者的な立場の窓口に伝え、沢山いる職人の中から上手い方にベストを尽くしてもらうのが、良い着地点だと思います。

『選べないただ一人の自分が施工するヒト(職人さん)』と、''直接交渉''するにもかかわらず、''特殊なクロスを選ぼうとする''のは、面倒の始まりなのかもしれません。

自身の空間なのですから、自身の要望を貫ける施工者を手に入れるべきです。

補足

表題の「施工後のクレーム」とは、施工後、

・思った仕上がりと違う

・下地のでこぼこが透けて見えるのが嫌

・継ぎ目の線が剥がれそう・・・

などなど、出来あがったのを見てから(施工後に)さらに張替を強いられることが多いので、先回りして''『貼り替えなくてよい状況を作ろうとし過ぎている』''かも・・・。という意味です。

施工後に、そうなる可能性があったとしても、好きな柄をやめて、クロス屋さんがきれいに貼れるという織物柄にすべきか、良く判断を。

柄を優先しているせいで、下地のでこぼこが透けていたりしても、張替を強いない、張り替えるなら再度料金を払う、という思いが必要かもしれません。

無料で張替えることを前提に物事を進めると、最初のフィーが倍になっていないと赤字になってしまう訳で、材料も手間も、一発勝負、ぎりぎりの価格で提供しているとしたら、何としてでも張替を避けよう、と思うのでは?

ちなみに、すごく腕の良い職人さんでも、ツルンとした薄い紙を選んだ場合、貼った後下地が見えます。

もちろん同じ職人さんに織物柄を同じ場所に貼ってもらったら、きれいに出来上がってみえます。

織物は横縦にでこぼこがあるので、つなぎ目や下地の悪さが目立たない、ただそれだけ。
技術が変わるのではなく、目のトリック。

そのことを、なかなか説明するのが大変なため、私の会社では、壁紙を張りわけて、同じ人が張っているけれど、織物はこう、ツルンとした薄い紙はこう・・・と、実際に見てもらって、その上で判断してもらっています。
kumakumaさんのお宅にあった物を複数コーディネーターに提示してもらい、その中からご自身が一つチョイスする、という方法はいかがでしょうか?


以上、追記させて頂きます。

評価・お礼

kumakuma さん

ありがとうございます。

言葉が的確でわかりやすく、今までの疑問・解ってきた事、それらが一つにまとまらなかったのですが、やっと一つにまとまりました。
色んな業者さんが言っていた事はこういう事だったのね。と早乙女先生の説明で解りました。

ある職人が出来ないと言っても、別の方でうまく行くことも有るんですね。

「仕上がりが悪くなるけど良い?」と聞かれると「良いです」とは言えない。仕上がりよく、気に入ったものが張りたいというのが私の気持です。

多少のことは目をつぶっても自分の思いを大切にしたい。そう思います。

過去の壁紙のコメントも読んだので、今回の先生方のコメントを胸にもう一度「多少のリスクを負っても貼りたいクロス」を探してみたいと思います。そう思えるものが無ければ、施工のしやすい壁紙を選び、柄物はポイント的に使おうと思います。ありがとうございます。

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