藤森 哲也(不動産コンサルタント)- Q&A回答「購入と賃貸の判断について」 - 専門家プロファイル

藤森 哲也
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?

藤森 哲也

フジモリ テツヤ
( 不動産コンサルタント )
株式会社アドキャスト 代表取締役
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購入か賃貸か

住宅・不動産 不動産売買 2013/03/11 13:11

現在都内の2LDK家賃11万の物件に住んでおり、
引っ越しかマンションの購入を考えています。
夫の定年後、田舎に戻る予定です。

夫40歳 年収500万(ボーナス20万×2)
妻27歳 年収350万(ボーナス40万×2)
貯蓄 750万

1、もし購入する場合は2500万前後のマンションを想定しています。
500万を頭金に、夫の定年退職までの20年ローンを組みたいと思っています。(お互い借金などはありません)
新築ではなく比較的築浅の中古でも良いと思っています。ローン完済後に売却しても少額にしかならないことは覚悟しています。

2、現在の賃貸マンションの更新が8月で、もう少し広い物件に引っ越したいと思っております。(できれば家賃も抑えたい)
時期的な問題もあるでしょうが、約11万で広さのめぼしい物件が見つからない状況です。月に11万払うなら、マンション購入できるのではないかと悩んでいます。

おそらくたくさんの方々が悩まれている問題かと思いますが。。
20年後(定年65歳なら25年後)に東京を離れることを加味すると、購入・賃貸のどちらが良いでしょうか…

liquorさん ( 東京都 / 女性 / 26歳 )

藤森 哲也 専門家

藤森 哲也
不動産コンサルタント

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購入と賃貸の判断について

2019/09/30 20:24

Liquor様
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、「老後の生活設計」や「将来の夢」は人それぞれで、
100人いれば100通りあります。
購入か賃貸のままかについては、この時点でハッキリとした
判断は出来かねるので、参考に読んで頂けたらと思います。

まず、将来的な売却や賃貸の可能性も考えて購入を検討しているのであれば、将来、
・希望通り賃貸や売買ができる物件・エリアなのか?
・今現在でも売れ残っている物件は売却時も苦戦するのではないか?
・売却時に長所となる特徴をもった物件なのか?
などを考え、今のことよりも将来のイメージ・予測・分析など、
自分自身の視点だけでなく、この物件を他人がどう思うかまで考え、
自分の将来像に合った本当の希望物件を明確化することが大切になってきます。

また、希望通りの物件が見付かっても、予算よりも若干高いという状況は
良くあることです。無理して購入したことが後のローン破綻へとなっては
意味がありません。
大切なのは「いくら借りられる」ではなく「いくらなら返せていける」です。
住宅ローンは借りる金額が大きく返済期間が長いので、金利が0.1%違うだけで
も返済額が100万円単位で変わってくる場合があります。
逆を言えば、数ある金融機関から自分に合った商品やキャンペーンを比較したり、
仲介業者などに有利な条件で借りる交渉を行ってもらうことで、
同じ売買金額の物件の購入でも、月に数万、総支払額で数百万お得に購入している方もいます。
この金融機関・商品選び、金利交渉なども大切になってきます。

購入か賃貸かの判断をする場合、
ただ漠然と「家が欲しい」ではなく、「何の為に住宅購入をするのか?」
「今現在」のことだけでなく「将来の自分(家族)はどうなっていたいのか?」
を真剣に考え、明確化することがとても重要となってきます。
その上で、「購入・賃貸」「都会・郊外」「戸建て・マンション」「新築・中古」
などの其々のメリット・デメリットを考慮し、自分の将来像にピッタリな
選択(購入か賃貸か)や、デメリット部分(郊外は売却や賃貸に比較的不向きなど)が
自分のライフプラン(人生設計)の足を引っ張らない物件か判断するべきかと思います。


また、住宅ローンを利用してマイホームを購入する方は、ほとんどの場合、
団体信用保険という保険に加入いたします。
この保険に加入したことによって、もし万が一のことがあったとしても、
住宅ローンは団体信用生命保険が肩代わりしてくれることになります。
ご家族にローンや家賃の無い住まいや、売却することで現金化できる資産を
残せることは経済的なメリットと言えます。
デメリットに影響しない為の対策や判断も大切ですが、メリットを活かした買い方も
意識して頂けると、より良い判断が出来るかと思います。

その他のより良い判断に、
・現在の自分の状況や、将来起こりうる問題点を把握し、解決していくためのライフプランシミュレーションを行う。
・マイホーム購入(団信加入)を機に、無駄な保険料を払い続けない為の保険の見直しを行を行う。
・金利が上がったときの返済額っていくらくらいなのか?
繰り上げ返済の効果的なタイミングっていつなのか?
などを明確にするためのローンシュミレーションを行い、支払額が予算内で収まる
借り入れ条件を選ぶ・交渉する。

これらを行ってから判断することで、間違いの少ない判断、無理のない
希望物件の購入・ローンの支払い、現実的な将来像を計画することが
できると思います。

以上、ご参考になりましたでしょうか。

アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/  藤森哲也

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