卵子の老化～高齢出産と女の人生

2013-01-13 22:12

「卵子の老化」というテーマで
クローズアップ現代が先週またまた番組を組んだ。

見た目はごまかせても、そういかない部分がある――とクローズアップ現代は
昨年から言い出した。美魔女たちもマッサオな内容だ。
題して「産みたいのに産めない～卵子老化の衝撃～」。
いくら見た目が若くても、体内の生殖機能は確実に衰え、年齢を重ねるのに従って、卵子の数は減るため、受精しても増えないことが多いという。
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0623/

先週の番組では
不妊治療で子どもを産もうとチャレンジしても、成功できないのは、
卵子が老化しているためだから、
最後の望みは、若い女性から卵子を提供してもらう事例が増えている。
日本では卵子提供に関して厳しい規定があるため、
海外に渡り（特にアメリカやタイ）、卵子を提供する者に、500万円も払っているケースもあるという。
まさに「卵の買い取り」だ。だが、卵子提供の実態が表に現れることが少ないという、遺伝子上の母親の存在が消されているのは、まさに「闇の商売」なのではないか。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3292.html

番組では、卵子提供の出産は管理が厳しいことや
遺伝上の親が異なることを、生まれた子供に伝えるかどうかの課題も多いと問題提示。
国内の議論が進まない中、海外での卵子提供が続くと締めくくっているのだが……

卵子を買い取る側について考察してみる。
学校の授業では「卵子の老化」を教えてくれなかったと嘆いている女子もいるだろう。
だが年齢が重なるたびに、妊娠しにくくなり、出産のリスクが高くなることを
すでに様々な媒体で報道されている。芸能人の不妊治療が話題にもなるわけだから。
番組では、卵子提供の現実だけが一人歩きをしていると嘆いていたが、
不妊治療をしてまで子供を産みたい女性が増えるのであれば、
卵子提供も辞さないという女性も増加すると考えるのが当たり前ではないか。
先端医学がそこにあるのに、国の法律の規制が強まれば強まるほど、
出産を許してもらえる緩い規制の国に頼っていきたくなるだろう。
問題は、卵子提供される側の女性達の考え方にあるのだと思う。
生まれた子供に、遺伝子上の母親が違うことを伝えるか伝えないか
もし夫婦以外の第三者から伝わってしまったらどうするか等など
生まれる子供の将来のことを踏まえながら、子供のメンタル面も含めて
卵子提供の前に、夫婦でじっくり話し合うことが必要なのではないか。

先端医学に頼るのは悪いことではないが、
頼りっぱなしの依存だけで出産というのは、
生まれてくる子供に対して無責任だろう。
遺伝子上の母親が違うという「普通ではない出産」を選択するなら、はやりリスクが伴うのだ。
リスクを覚悟するのであれば、
きっぱりとした態度で子供の将来のことも考慮してほしい。
普通ではない出産を選んだ瞬間に、選んだ本人の女の人生もクローズアップされるのだ。
依存ではなく、潔く、決めていくことが大事ではないか。

卵子提供ではないが
不妊治療で出産したアラフォー女性も「潔さ」が決め手となった。
彼女の「決意」と「潔さ」のことは、次回にでも。

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