- 山口 佐知子
- ライター
対象:婚活
- 舘 智彦
- (しあわせ婚ナビゲーター)
年令や性別を問わず、周りの人に余計な気を遣わせてしまう言葉があります。それが、自分の年齢に関する自虐発言です。
「35も過ぎると、シミが増えて増えて。……ホラ、目立つよね?」
「もう大台なのに、こんなことしてて私たち、ヤバくない?」
発言している本人は笑ってほしくて言っているのかもしれませんが、聞かされた相手はリアクションに困るものです。同意して笑っていいものなのか、「そんなこと、ないですよー」というべきなのか……。
いずれにしても、「痛いヒト」になってしまっていることには間違いありません。たとえ、本人がどんなに美人だったりかわいかったりしても、普通の感覚を持っている相手なら気を遣って当然。ましてや、見た目が本当にオバちゃんぽい場合は、もうお手上げです。
「いくつに見える?」は相手を困らせるだけ!
ときどき、いかにもオジさん然とした風体にもかかわらず、若づくりに精を出している男性に「いくつに見える?」と聞かれて困ること、ありませんか? 私の場合は、心のなかで「絶対に50代後半だと思うけど、何歳っていうのが正解か? あんまり若く言いすぎても、わざとらしいだろうし……」などとグルグル考えすぎて、答える前にグッタリしてしまうことがほとんどです。これと同じで、女性の場合もよほど見た目と実年齢のギャップに自信がない限り、年齢の自虐ネタで笑いを取りにいくのは控えるのが得策です。
実際に私が目撃した、年齢の自虐ネタで自爆(誤爆?)していた女性たちのケースを2つ、紹介します。
自爆してしまった「痛い」女性たち
年下の男性との飲み会に参加して、いい雰囲気になったカップルができたときのこと。なかなか熱いタイプの男性だったのか、みんなの前で堂々と彼女にアプローチをはじめました。ところが、彼女のリアクションが非常に惜しい。「どうせ私みたいなオバさんでいいの?」……これって、謙虚なつもりでも実は図々しいニュアンスのある言葉だと思いませんか? 年上ということを念押しする意味や、相手が年齢ではなく自分自身の魅力に惹かれたことを確認する意味が含まれているようで、もったいないなと思ってしまいました。
もうひとつは、仕事先で女性ばかり3人で打ち合わせをしていたときのこと。そのなかの40代の女性が、自分のほうれい線が濃くなった話を自虐的にはじめました。すると、私のどっちつかずのヌルいリアクションに耐えかねたのか、残りのひとりが「いやいや、私も白髪が増えてしかたない」と被せてきたではないですか! 同調するでもなく反論するでもない彼女のリアクションに「その手があったか!」と感心していたところ、思わぬ展開が待ち受けていました。はじめの女性の自虐魂に火がついたようで、さらに重ねてきたのです。「白髪ならマシですよ。私なんて背中に肉が流れてきたんですよ」と。結果、ここから3~4往復、合戦さながらの自虐ラリーが続くことになりました。
「美魔女」が教えてくれること
最近は、「美魔女」と呼ばれ、実年令より数段若く見える女性がクローズアップされています。彼女たちの美しさが話題になるのは、本当の年令を発表するため、「その年令にしては、とても若い」というように、実年齢と見た目を比較して考えるからです。仮に年令が伏せてあれば、キレイな女性ではあっても、周りにそれほど強烈なインパクトは与えられないかもしれません。
逆にいえば、年令のインパクトを相手にとくに与える必要がないのであれば、黙っていてもいいわけです。というか、美魔女レベルのインパクトがないなら、年令ネタで笑いは取れないと思っていたほうが無難でしょう。
年令をごまかしたり隠したりする「痛いヒト」よりも、年令ネタで笑いを取りきれない「痛いヒト」のほうが、なんとなく寂しい感じが漂いませんか?
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