- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
前回のコラムでは「基本」というワードがありましたので、今回はそこの所を少し掘り下げてみようと思います。
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仕事でも生活でも何でも、まず「基本」というものが身に着いているからこそ、その時々の変化に臨機応変に対応できる能力を培える様になる訳で、
故にそこから応用編が生まれたり、更に発展進化させて行く事が可能になる訳なのですが、
そういう「基本」という"根"を持たずに、本末転倒にも先に「臨機応変」という"枝葉"を基本とさせる様なやり方を「基本」にされておられる方達というのを、世間ではたまに目に致します。
(・・;)
そして、そういう"枝葉"を「基本」とするやり方をされている所には、必ず欠如してしまうものが生まれてしまうのですが、
そういう「基本」をご存じない方達は、考え方にも"根"というものが有りませんので、そういう事にも気付けなくなってしまうものなのだなぁという事も私は実感させられます。
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ではその「基本」を学ぶ際に、一番欠かせないものは何かというと、それはまず最初に「自己責任」を学ぶという事であり、つまり「自分の事は自分でする」という、ごくごく当たり前の「基本=自立」です。
この「自己責任=自立」という基本を学ばずに、先に"枝葉"から入ってしまうという事は、結局いつも無意識に、
★「誰かがやってくれるだろう」という期待
★「どうして誰もやってくれないの!?」という不平不満
という依存心を持つ事に繋がって行きますから、
必然的に"各自の責任の所在が曖昧になってしまう"ので、結果「誰も責任を取ろうとしない」「自分以外の誰かに責任を押し付ける」という事が横行して行くのですね。(※こういう"根"が、実は苛めやパワハラ問題にも繋がっているという事を深く洞察・理解できる方は、ご自分の中に"根"を持たれた方です)
そしていつの間にか、閉じられた輪の中で育まれる"非常識を常識"と感じてしまう思考癖を無意識に持ってしまうのですから、環境とは怖ろしいものでもあります。
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こういう環境の何が怖ろしいかというと、それはそれぞれの立場を超えた「相手への感謝の気持ちが育たない」という所にあると私は思います。
何故なら「自分の事は自分でする」という基本があるからこそ、人が何かしてくれた時には、「本来は自分がしなくてはならない事を、相手が助けてくれた」という感謝の気持ちを持つ事に、自然に繋がる訳ですからね~。
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でも「"枝葉"を基本」とする様な環境で育つものは、無責任から生まれる依存心であり、先述した通り、常に「誰かがやってくれるだろう」「どうして誰もやってくれないの!?」という不平不満の意識が年中渦巻く事になり、
そういう場所では、相手への感謝どころか、いつの間にか「やってもらえて当たり前」という"馴れ合い"から生まれる傲慢な思考に必然的に繋がって行くのが、元来エゴで我儘な性(※サガ)を持つ人間の作り出す世界でもあるという事です。
ちなみに"枝葉"を「基本」にしてしまう様な場所では、常に相手への不平不満から生まれる「愚痴」や、依存心から生まれる他者への「文句」、そしてそこから生まれる「威圧的な怒号」という暗~くて重~い波動が年中飛び交っていますので、
皆様も、是非自分の心の健康の為のバロメーターにされてみて下さいませ♪
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
「基本」とは実にシンプルなものなのです。
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世の中には「シンプルな事を、わざわざ難しくする」という事を好まれる、あまり賢くない方達がおりますが、こういう方達が持つ美意識というものは、基本から外れて独り善がりに解釈しているものも多いので、
その努力は単なるエゴからの「自己満足」であったり、努力の割りに報われないと感じる様な「徒労に終わる努力」になってしまったり、
もしくはそういう基本から外れた思考が、自己や他者に対する行き過ぎた、或いは意味の無い「サディスティック(※自分や他者に意味のないプレッシャーをかける事を向上心と履き違える)」か「マゾヒスティック(※全て自分が犠牲になれば解決するという偽善的勘違い)」な指導になるという傾向がありますが、
それらは全て「基本から外れている」という事の現れでもあります。
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ちなみに、その方が人生に「基本を持って生きているかどうか=本当に心優しい人かどうか」は、その人の持つ"雰囲気"と"所作"の中に現れるものです。
何に対しても不平不満が先立つ方(※こういう方というのは、天気を始め自分が目にしたもの全てが不平不満の対象になります)というのは、何処にでもおられますが、
そういう毒の様な言霊を、年中ご自分の口から吐き出しておられる気の毒な方達には、或る種の共通した顔相=人相、そして行為というものがございますが、皆様はお気付きでいらっしゃいますか?
その人の思考と行為が、表面的な美人・不美人とは違うものの観方である「人相=顔相の美醜」「美しい所作と美しくない所作(=粗野で暴力的な愛の無い行為含む)」を分けるのだと私は思います。
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そしてそういう行為を好まれる方達は、確実に「私生活で幸せを感じておられない」という方達であるという事を慈悲の心で理解される事も、ご自分の心の健康維持の為の一つの方法です♪
(*^^*) ~ ♡
その方がどういう生き方をされて来られたのか、本当に心優しい方なのかどうか、どの様なものにも感謝という愛を持てる人であるかどうか、という事が分かるのが、
その方の持つ雰囲気であり、そしてその生き方は人相と所作の中に現れるものであり、
そしてこれらは決して一夜漬けで得られるものではない故に、そういう「基本」を芯に持たれた方の笑顔や所作には、誰もが持つ事のできない独特な深みの在る美しさがあるのですね。
何故ならそういう方には、基本を持つ事から生まれる「自己責任から生まれる品格」と「他者への感謝」というものが、生き方に根付いているからです。
(*^^*) ~ ☆彡
その方の持つ"雰囲気"だけは、言葉の様に嘘のつけないものであり、人相というものも年齢を重ねるほど、その方の生き様が顕著に現れてくるものなので、決してお化粧などでは誤魔化せないものなのだと私は思います。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年