純粋なだけでは、真の強さと勇気は持てない(最近観た映画から私が思う事)① - 文化・芸術全般 - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家
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純粋なだけでは、真の強さと勇気は持てない(最近観た映画から私が思う事)①

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前回に引き続き、今回のテーマも現在の自分の身近に起きた出来事を通して私が再確認した事をお伝えしようと思いますが、今回は最近私が観た二つの映画から私が感じ取ったものを通してお伝えしてみようかと思います。

(^^✿

 

私は普段はそんなにテレビドラマや映画を観ないのですが、たまにネットを通して得た情報などから興味が湧いたら、DVDや、時には映画館に足を運んで観てみる時もあります。(昨年は一年間、私には珍しくNHKの大河ドラマ「真田丸」にハマっておりましたし、今でも以前にテレビなどで放映された「大奥」シリーズなどは(全てではないですが)、内容が深くてとても大好きなドラマの一つでもあります♫笑)

 

そしてそんな私が最近自分でも思いがけずハマってしまった映画に、ナント自分でも意外な事に実写版のディズニー映画「シンデレラ」というものがありました。(笑)

 

 

 

観る前の私は「これは子供向けのファンタジー映画だろう」というイメージを持っておりましたので、どちらかと言うと「映像や衣裳などの美しさで目の保養をしよう♫」的な事で入ったので、そんなに内容自体に期待をして観た訳ではなかったのですが、実際観てみて、私はこの映画のキーワードになっている「勇気と優しさ」というものに、自分なりに深いメッセージ性を感じ取れました。

 

この映画を拝見して私がまず感じられたのは、まぁこれは世界中に伝わる物語や神話などでもそうですが、ディズニーを始めとする、特に多くのアメリカ映画ではお決まりとも言える「悪役は、徹底して悪役にする」という手法が取られている事ですね~。

 

(※余談ですが、シンデレラを演じられた方は(子役も含めて)勿論とても魅力的なのですが、悪役としての継母を演じられた女優さんも大変芸術的な容姿と演技をされておられますので、私的には必見です♫)

 

こういう「善い人間と悪い人間を敵対させて、最後は善が勝つ!」という手法は、多くの方に爽快感を与えるので、世界中で愛されるパターンである事は間違いないでしょう。

 

でも実際の人間というのはそんなに単純なものではなく、人間である以上、勿論自分も含めて「両面を持っている」というシビアな視点が私にはあるのですが、今回はそれは脇に置いて、取り敢えず自分の書きたいテーマに付いてのお話を進めます。(笑)

(^^ゞ

 

多くの映画やドラマなどで(大体は主人公になる)善き人間として描かれる人物が必ず持つ資質の一つに、必ずと言って良いほど「純粋さ」というものが有りますが、それは「純粋さ」というものは、人から愛される一番大きな要素であるからだと私は思います。(それは赤ちゃんや純真な子供や動物が多くの人に愛されるという現象を見れば一目瞭然ですね!)

 

特に子供向けの映画や物語などでは、その純粋さというものは善い人間としての「美しさ」や「優しさ」に通じるものとして分かり易く描かれる事が多いですが、人間というものに対して現実的でシビアな眼でものを視る私は、逆に「純粋であるが故に残酷にも成り得る」という視野も持ってはおりますが、それも今回は脇に置いておきます。(笑)

 

ちなみに最近の私は、シンクロニシティとしか思えない様に、この所「勇気」というものに関して改めて考える様なメッセージを立て続けに頂いた様に感じているので、この「勇気」とは何から来るのか?という事が、今回私の語りたいテーマになります。

 

ちなみに私が語らせて頂く「真の勇気」というものは、「人との競争から生まれる競争心や闘争心」というものとは全然質の異なるものとしてお話しを進めます。

☆_(_☆_)_☆

 

真の勇気を持てた方というのは、実はこの世にそんなにおられないのではないかと感じられるのは、きっと私だけではないと思います。何故なら真の勇気というのは「自分や他人に正直で嘘のない人」しか持てないものだからです。

 

「自分の中に嘘がない」というのは言葉で言うほどに簡単ではない事は、自分も含めて実際に人生を生きる中では多くの方が実感していらっしゃる現実ではないかと私は思います。

 

でもそれを難しくしているのは、自分の中に在る「人より優れていたい(※これは「人を支配したい」という事にも繋がっています)」という虚栄心や競争心、或いはそういう思考から生まれる劣等感や嫉妬心などが大きく関わっているという事であり、

 

その他は「人から嫌われたくない・見放されたくない」という自分への保身や、金銭が関わる仕事絡みから生まれるものなのだと思います。(それを「生きる知恵」と呼ぶ方もいらっしゃいますが、そこに誠実さが在るかどうかというのは又個々に別の問題になって来ますので、これも脇に置いておきます。笑)

 

そんな社会という環境に生きている私達が、自分の中に「嘘がない」という事を実行して行く為には、「自分のエゴや汚さや弱さに気付き、それを認める勇気」というものが必要になって来るのですが、

 

どうも人間というものは、これがとても苦手な方が多い様なのです。(人間なんていうものは、自分も含めて皆似たりよったりなのですし、そこから「では自分はどう生きるか?」という課題が始まる訳ですから、認めてしまえばどうって事ないのですけれどねぇ!)

(^^;

 

そしてそういう自分の真実から逃げ回る為に、「他人のせいにして(=自分を被害者にして)言い訳や悪口・影口をする」「見て見ぬ振りをする」「無かった事にする」「曖昧にして誤魔化す」「表と裏の顔を使い分ける(二枚舌)」「自分で直接語らず、自己責任を放棄して他者を介入して代弁してもらう」などといった行為に走ってしまうのですね~。

(^^;;

 

でもこういう事をして一時はそこから逃れたと錯覚できたとしても、果たして「そういう事をしている自分を自分で尊敬できるか?」というと、やはりそうは行かないでしょう。(これは自分というのを他人に置き換えて考えてみれば、非常に分かり易いのではないでしょうか?)

 

ですので(これは前回でもお伝え致しましたが)「自分自身を自分で尊敬できている人にしか、真の勇気は持てないものである」と私は思います。純粋である事は宇宙(神様)や人から最も愛される要素であり、そしてそれは「勇気」に通じるものとして必須とも言える大事な要素でもあるのですが、でもそれだけでは真の勇気=真の強さを持つ事にはならないという事ですね。

 

つまりそれと共に「自分を信頼し尊敬する=自分の中に嘘がない=自分に誠実に正直になる」という要素がなければ、決して真の勇気を持つ様にはなれないというのが私の結論です。

 

今回の映画の中で演出されている「シンデレラ」という娘は、どの様な境遇であっても愚痴を言わず嘘も言わず、今の自分の現実を受け入れながら、常に今の自分にできるベストを誠実にこなし、又自分の分を知りながらも希望を持って前向きに明るく生きるひたむきさがあり、

 

それ故自分を尊敬できていたから真の勇気を持つ事ができたし、身分の違う王子様でも人として対等に純粋に愛するという事ができたのだと思います。(それは賢い王子様の中にも同じ資質があるから、お互いに魅力を感じたのでしょうね♡)

 

私が思うに、私達人間が真の勇気を持てる様になる為には、人生で数々の経験をして行く必要がある訳ですから、生まれた時から真の勇気を持てている強い人間など何処にもいないと私は思います。

 

そしてどの様な人生であっても、常に前向きに「自分を信じて尊敬する生き方を選択して生きている」という方達が「強くさせられる=真の勇気を授けられる」のだと思います。

 

世間では良く「あなたは強いから…」と、強く生きる事をポジティブではなく、どこかネガティブに捉える方達も不思議に沢山いらっしゃる様なのですが、私はその様に捉える方達から感じるのは「ものを観る眼の浅さ」かもしれません。

 

何故なら、私は「強くなければ、人に対して慈愛や慈悲(優しさや厳しさ=愛)を持てる人間になれない」という持論を持っているからです。ですので自分自身は常に何事からも逃げない強い自分でいたいという理想を自分に持って一応生きています。(笑)

 

私がそういうのを理想とするのは、多分若い時から教師という立場の仕事をして来たという環境が大きいのかもしれないとも思いますけれど、でもそうでなくても、多分私は自分が実践できていない事は人様にアドバイス差し上げる事はできないなぁと感じる「自分の中の嘘を自分で見抜く」感性が元々あったと思いますし、

 

又物事や人からは逃げられたとしても、そういう尊敬できない自分自身から逃げる事はできない事を知っているので、自分はこういう生き方をしたい訳ですね。

 

この様な生き方を実践するのは結構勇気と忍耐力の要る生き方でもあるのですが、私はそういう道を自発的に選んで今まで生きているつもりですし(つもりだけだったりして!?笑)、そういう自己責任で選んだ人生経験の先に何が在るのかを、実際に自分自身で味わってみたいからなのだと自分で思います♫(なんちゅう勇気ある好奇心なのでせうか!?と自分では思っています。笑)

 

世の中には数は少ないけれども、そういう生き方を実践されている方も私は存じておりますし、やっぱりそういう方の生き様を拝見すると学ぶ事が沢山あって、「人としてカッコ良く素敵だなぁ!」と私は感じますからねぇ!

( ・・) ~ ☆彡

 

…と、今これを書きながら私が思い出すのは、お釈迦様が人間が幸せになる為の智慧として「嘘をつかない」という事の大事さを諭されたという、その深い意味を改めて感じる事と、「嘘は自分の為にない方がいいんだなぁ」という慈愛に満ちた相田みつをさんの知恵のお言葉です。(※この方は仏教徒であったと記憶します)

 

私は仏教徒ではありませんが、お釈迦様が「人間が真に幸せになる為」に説かれた成熟した深い叡智に触れるのが大好きです♡

(*^^*)~♡

 

ちなみに「嘘がない」という行為は、私的には何も「聖人君子になる事」などではなく、「自分の中のネガティブな部分や弱さ、或いは偽善を知って、それを自分で認める勇気と謙虚さ」という事でしょうか。

 

又それは同時に「自分の個性の素晴らしさを自分で認める勇気を持ち、自分に感謝する」という事でもあります。

 

「自分にも他人にも正直な人間」に成る事ができれば、生きる事がとても楽に感じられるので、私にはそれがバロメーターです。何故なら「自分で認めてしまえば等身大の自分で生きられて、人に隠し事や背伸びをする必要がなくなるので他者や物事から逃げたりしなくて済むし、いつでも堂々と生きられる」からですね~♫

(^^♫♫♫

 

実はそういう正直な人間というのがこの世で一番強いのですよね~。そしてもっと最強なのが「死を怖れない」という人間でしょうか。(笑)

\(◎o◎)/!

 

 

それではここからは、もう一つの映画の方のご紹介…と行きたい所ですが、長くなりますのでそれは次回のコラムにて♫

(※次回に続く)

☆_(_☆_)_☆

 

 

【追伸♫】

ちなみに今回実写版の「シンデレラ」を観て、何か昔のアニメの方のディズニーの「シンデレラ」を観てみたくなり、改めて拝見してみたのですが、こちらの方は「こんな映画だったっけ!?」と感じてしまうほど、ディズニー映画にしては珍しいと思うほどの表現力の乏しさを感じてしまいました。

(^^;

 

意地悪な継母や姉妹の描かれ方や、猫やネズミなどの動物達を含めた喧嘩のシーンの描かれ方が非常にくどくて露骨で下品なので、ちょっと自分の中では「始終ドタバタやり過ぎで、入って行けない感」が有りましたし、王様が非常に家臣に対して我儘で暴力的なので、こちらも観ていて何とも言えない違和感と不快感を感じてしまいましたね~。(こんな父親に育てられた王子ってどんな性格!?とか思っちゃいますもん!笑)

 

何だかイジメや暴力のオンパレードみたいにやり過ぎのつまらないシーンが多過ぎだし、主役のシンデレラは魅力的に描かれてはいるものの、王子様とのロマンスの描き方や、その心理描写に関しては非常に大まか過ぎて雑なので「何じゃそりゃ~~~ッ!」的な貧相な感じが全体に漂っているのが非常に残念で「何か勿体ないなぁ」という感じは否めず、

 

このディズニー映画らしからぬ奥行きの感じられない作品には、今更ながら驚いた私なのでした~。(今回私の観た実写版の方がストーリーもキャラクターもしっかり考えられているし、まだ現実的で説得力があり良かったです)

 (^^;

 

 

 

 

 

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(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年