- 大園 エリカ
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
- 東京都
- クラシックバレエ教師・振付家
今回の記事は、前回の「★今回のコラムは、珍しい逆パターン」でお伝えした内容の続きになります。
そして、今回私が皆様にお伝えする事は、「人間が覚醒する為に、必ず通らなければならない通過点」というのがテーマになります。
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最近やたら「覚醒、覚醒」と声高に叫ぶ方も増え、その為のメッセージを、形として伝える方も増えましたが(※そういう私もその一人だと思います)、
では、何故私達には覚醒が必要なのでしょうか?
それは、自分も含めた全ての生命が「幸せになる」という事に繋がっているからなのです。
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人間である以上、覚醒する為には、そこら辺にゴロゴロと転がっている安易な「絵に描いたお餅の理想論」「机上の空論」「清らかな事ばかり伝えるお花畑理論のスピリチュアル」の様な、他人の説く綺麗事だけでは決して到達できません。
私達が真に覚醒する為には、各自が「今までの自分を打破する」という作業を、必ず通らなければならないのです。それは人間である限り、例外なく、どなたであっても避けられないものであり、シビアな現実なのです。
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その作業には痛みも伴う為、多くの人間はその怖れから自分を真摯に内観しようとはせず、又覚醒する為には必須な「独りになる事」からも逃げ回っているというのが、私の眼から視える人間模様です。
「独りになって、自分を徹底的に内観する」という事がなければ、決して「覚醒」には到達できないというのが、哀しいかな、この地球で私達人間というものが持っている運命なのです。
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最近良く言われる「ワクワクする事で波動を上げる」という説は、私も大賛成の真実であり、それは今の時代に最も必要な事であり、そして実際私は自分の日常に取り入れて長年実践して生きているのですが、
その自分の体験上からも、この「今までの自分を打破する」という作業をせずに、ただ「ワクワクする事で波動を上げる」というのは、私は片手落ちだと思います。
本当に「心の底からワクワクする=覚醒」に到達するには、その二つは同時進行でなければならないのです。
何故なら「真理」以外、この世の全てのものの実態は「表裏一体」でできているからです。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
ですので、こういう現実を説かず、波動が高い(軽い)ものばかりを追いかけ、自分を守る事ばかりしている様なメッセンジャーは、私は信用していません。
何故なら、そういう行為は無意識の差別意識を生んでいて、逆に波動を下げていたりもするからです。
( ・・) ~ ★彡
これは…
そうですね~。例えば「菜食主義」を実践されている一部の方達にも共通する事であると言えば、お分かり頂けるでしょうか。
「菜食主義」の方が、それを始めた動機は、各それぞれであると思います。
そこに「食肉として虐待に近い育てられ方をして、グルメと称して強欲な人間達に食べられる動物が可哀想だから」という、優しく純粋な気持ちから入られた方も多いと思います。
その心は大変に美しいものです。
人として、とてもとても大事な思い遣りです。
でもそういう方達には見落としているものもあるのです。
それは「野菜やお米や小麦などを育てる時に、大量の農薬が使われたりして、大量の虫が殺されている事実」や「農地を開拓する事により、動物の住処を奪っている=食料を奪っている」という事実には目を向けていないなどであったり、
人によってはその一見美しく見える行為が、無意識下で「菜食をしない者への批判と侮蔑」というものに繋がってもいるという事が、多々あったりするという事です。
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ここで私が思い出すのは、数年前に独学で学んだ初期仏教です。(※これは日本に伝えられている仏教ではなく、お釈迦様のオリジナルの教えに最も近いと言われるものです。私は仏教徒ではありませんが、お釈迦様という方が説かれた物凄く奥深い知性と叡智には、大変驚愕し、そして深い感動を覚えた一人です)
お釈迦さまという方はとても優しい方で、目に見える存在から、目に見えない存在、そして地球だけでなく宇宙全体を通して"生命"というものへの幸福に付いて徹底的に考えられた方です。
ですので、どの様な存在に対しても「一つの生命」として差別を持たずに、慈愛と慈悲を持たれた方でした。
そして偽善的な愛を見抜かれる天才でもありました。
彼は自分が覚醒する前は、自分の命までも脅かす様な、ありとあらゆる荒行・苦行を何年間もされたのですが、その中には、当然「菜食」というものを自身に厳しく実践された方でもあった訳ですが、
彼は或る時、「今までのやり方では悟れない」という事に気付くのです。
そして、一緒に修行に励んで来た仲間達に軽蔑されながらも、自分を信じ、苦行を止められて、菩提樹の下で静かに瞑想している時に、スジャータという女性からヤギの乳粥(※これは動物性の食べ物です)をお布施され、徐々に体力を回復されて悟り=覚醒に至ったというのは有名なお話しです。
これが彼に取って、非常に勇気のある「今までの自分を打ち破る」という行為でした。
\(◎o◎)/!
そしてご自分の経験を通し、「苦行というものは、心を汚すものである」と悟られたお釈迦様は、信者の方達からお布施される食事に対して「菜食」に拘る弟子達に、こう言われました。
「それは執着であり、心を汚すものである。悟り(覚醒)に必要なものは"心を汚さぬ事"である」と。
( ・・) ~ ☆彡
この逸話を読んで、皆様は何をお感じになりますか?
私がここから感じ取れるものは…
と、それをお伝えする前に…。
実は私は以前でもコラムで書かせて頂いた通り、過去に完璧な「菜食主義」を5年間ほど実践してみたという経験を持ちます。
私自身は色々な知識を知る上で、「それをしたら、自分が気持ち良く感じるのではないか?」と、自分がしたいからしてみたという事であり、それをしない方に対して、差別意識などを持つという事はありませんでしたが、
その自分の経験を通して悟った事は「自分の中に潜む"偽善"というエゴ」であったという事です。
つまり「人間とは、植物であれ、動物であれ、他の生命を頂くという事でしか自分の命を繋ぐ事のできない哀しい存在である」というシビアで残酷な事実を、認められたという事です。
こういう現実を素直に認めて、「頂く命に感謝する」という事の方が、「自分を汚さない様に食べ物を選り好みする」という執着から生まれる偽善よりも大事ではないのか?」という事を、この経験を通して私は深く感じられたのでした。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
そしてこれは食べ物だけではなく、「人間」という者に置き換えて考えた時にも、同じ事が言えるのではないかと思います。
「自分を汚さない為に、自分の主観で選別する"波動の低い(重い)者"を、独善的に差別する偽善者」よりも、「自分の中に在る汚いものも認める勇気」を持った人間の方が、清いのではないか?
私は、そう思います。
そして、そういう事を通過した者でなければ、他者に本当の慈愛や慈悲を持てる人間には成り得ないのではないかと私は思っているのです。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
太陽のエネルギーは、本当にパワフルですね~~~!
(^^☀
最近は「今までの自分を打破する事の大事さ」に目覚め、
そしてすでに、人から誤解を受けたり、嫌われる事を怖れずに、
「自分の感情に巻き込まれずに、自分の事実を、自分の言葉で語る」という"自浄作業"を自ら実践されている方達が、着々と増えている様に私には感じられます。
(^^✿
そういう事のできる方は「矛盾や偽善を見破れる感性」の持ち主でもあります。
そしてこれも良くあるパターンなのですが、他者に対して波動が高い(軽い)だの低い(重い)だのと判断するのも、その方の器からの独善的な判断である事が多いという事です。
波動の低い(重たい)者に取っては、波動の高い(軽い)人間を、逆に「波動が低い(重い)」と判断するという事は、勿論自分も含め、人間には充分あり得るという事なのです。(※これは、自分にそういう能力を授けている存在が何者なのかを、見破られない様にする為の逃げ=保身である事が多いです)
一時期「霊能者」と言われる方達に付いて、徹底的に勉強した経験のある私から視える風景は、特にこういう逆転作用は、霊能者やチャネラーと言われる方達が陥り易い境地でもあるという事です。
それは、特殊な能力を授けられたという事で、何かを勘違いしてしまうという人間の弱さや傲慢さというものを感じさせてもらえる世界でもあります。
( ・・) ~ ☆彡&★彡
でもだからと言って、その方が伝えて来られる真実までも否定するという事は私は致しません。
だって、どなたが言おうと「事実は事実」「真理は真理」だからです!
(*^^*)~♡
自分の外に教祖を置かず、「自分の答えを出すのは、他者ではなく自分自身」という事に到達できた方が、真の覚醒者です。
そしてこれは私の感覚ですが、そういう方達は、今確実に増えているのです♫
\(◎o◎)/~☆彡
誰もが「自分の支配者は自分」なのですから、
自分の感性(心)の眼で観て感じたものを、自分の中に最優先にする事=自分を信じる事です。
誰に何と言われ様とも、自分の世界を創造できる存在は「自分自身」しかいないのですから♫
(^^✿✿✿
そしてそれを迷いなく、確実にさせて行くのに必須なのが、
お釈迦様が自ら実践されて、人に説かれた「心の汚れを落とす作業=今までの自分を打破する作業」なのです。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年