- 橘 凛保
- 社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
- 東京都
- マナー講師
対象:婚活
- 舘 智彦
- (しあわせ婚ナビゲーター)
TVニュースでも初詣のようすが流れます
絵馬を書く人たちの姿が映し出されます
みなさん「自分の願いごと」を書いていますね
「絵馬」というとこんな思い出があります
2013年8月 暑い日でした
滋賀県でカンナのリレーを繋ぐ入り口にと
みんなでフェルトアートのかんなちゃんを作ることになりました
広島での原爆祈念式典に参加して
大州小学校の「全国平和子ども会議」での発表会に参加
全国10校に選ばれたのです
カンナのことを発表してくれました
3日後の京都で仕事の合間
滋賀県に寄り道させて頂きました
私を案内して下さる予定の方のお父様が亡くなり
急遽代わりに案内して下さった親子さんが
大翔君との出逢いでした
一緒にランチをしながらカンナ・プロジェクトについて話していたら
「俺、咲かせたいわ。俺な、校長と知り合いやしな。」
大翔君が言いました
お母様は頭をコツンと
「そやな、いつも呼び出されてるものね(笑)」
そんな会話がありました
しかし彼は本気でした
かんなちゃん人形作りをしながら話したカンナ・プロジェクトのこと
真剣に聞いてくれて 質問もしてくれました
その数日後にカンナ・プロジェクトのことを
校長先生に話すということになったのです
翌々日も私を案内してくれました
行った先は延暦寺でした
実は前日に校長先生へのプレゼンの文章を書く約束をしました
彼は4行ほどの短い文章でしたが
約束通り書いて来てくれました
「これでええか?」
「うん、いいですよ。あとは任せた!」
こうして延暦寺を案内してくれました
「これなに?」
「絵馬というのよ」
「何に使うねん?」
「願いことを書いてあそこに掛けるの」
「いくら?」
「500円」
「俺 書きたいわ!」
「じゃあ 私が買ってあげる」
かくして彼は絵馬を奉納することになりました
買って来た絵馬を前にしてすらすらと書き始めました
何のためらいも
思案もなくいきなりでした
そこに書かれた文字は・・・
再現してアプリで作成しました。実物の写真は撮りませんでした。
「世界中にカンナの花がたくさん咲きますように」だったのです
この子はほんとうに大物になる
そう確信しました
翌日の校長先生へのプレゼンを控えて
普通なら
「プレゼンが成功しますように」 でしょう
それなのに この子は・・・
そんな小さな次元ではなく
もっと大きな次元で捉えてくれていたのです
思わずそばにいらした和尚様に
「これ写真撮っても宜しいでしょうか?」と訊いてしまいました
「はあ・・こういうものは写真はご遠慮願った方が宜しいかと・・・」
「そうですよね 心に映し込んでおきます」
そんな訳で実物の写真はないのですが
はっきりと覚えています
彼が書いたのは縦書きでした
左にはなにか絵がありました
右側に何のためらいもなくさらさらと
「世界中にカンナがたくさん咲きますように 大翔」
この花が彼が繋いでくれた滋賀県に咲く真っ赤なカンナです