大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- Q&A回答「Take a lesson. Do not receive a lesson.」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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英会話のマンツーマンレッスンとグループレッスン

スキル・資格 英会話 2010/07/15 15:19

就職2年目の会社員です。今後、希望の部署に移動するためには英会話能力が必須なので、春から習い始めようと思っています。

グループレッスンのほうが、同じレベルの仲間と楽しく上達できるようなイメージがあるのですが、マンツーマンのほうが集中して指導してもらえて、上達が早いのでしょうか?私は人前で英語を話すのが恥ずかしいという気持ちがあるのですが、先生と一対一のほうがいいでしょうか?それともグループレッスンで克服するほうがいいでしょうか?

※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。

All About ProFileさん

Take a lesson. Do not receive a lesson.

2012/01/07 18:25

How's the English coming?

「受講する」「教えてもらう」「レッスンを受ける」という勉強の仕方では、どちらを選んでも効果はないと思います。

日本人が「日本語」を使うとき。
主語がなく、曖昧で、具体的ではなく、主題の動詞は最後に来るか、結局来ないか・・・・・。
自分から意見を言わない、人の意見に反対しない。 曖昧な表現を使うと相手もなんとなく想像してくれる。
むしろはっきり言わない方が社会的に受け入れられる。

英語の考え方は完全に逆です。 まず「なぜ?」を基本に、自分の話していることを「定義し」、非常に具体的に説明する言語です。 最初に、Main Idea を述べ、そのあとに理由、そして理由を具体的に説明する具体例が必須です。
日常の立ち話でも、会議でも、ビジネス交渉でも、自分の意見を明確、論理的に発信することは社会的に高く評価されます。
反論することもタブーではありません。  

日本語の考え方で、受け身で、曖昧な内容をなんとか英語にしようと(ならないですが・・・)、個人授業を「受けて」も、グループで仲良く「受講」しても効果はないと思います。 
日本人の英語が出来ない一番の原因 Passivity を克服することにはならないからです。 
(Q&A Don’t go to 英語スクール)をお読みください。
http://profile.allabout.co.jp/ask/q-104206/

補足

グループであれ、個人であれ、英語レッスンを次のように捉えることがPassivity の象徴のような気がします。

「他のメンバーが話している間が退屈、時間の無駄」 ― かなり日本語的思考経路ですね。
   なぜ、じっと待ってるんでしょう? 
   他の人の話に反応したり、具体的に質問したりするのが英語のルールです。
   他の人の話の間だまっているのは、「あなたの話は面白くない・・」という意思表示にもなってしまいます。

「人前で英語を話すのが恥ずかしい」・・・からマンツーマンですか?
   多分具体的な話題がなく、曖昧なことを覚えてフレーズで話そうしているからでしょうか。
   丸で暗記テストのように、間違えることをよしとしないのかな。
   もしこれが理由で先生とマンツーマン・・・なんて希望なら、Passivity は克服出来ないかも。

「講師が全員平等に話せるようにするグループレッスン」  わぁ、100%日本式考え方ですね。
   話したい話題があり、どんどん発言出来る人が話すのが英語のコミュニケーションです。
   他の人も負けてはいませんよ。 どんどん話をはさみます。
   「さあ、あなたの番よ」というまで何も言えないのでは、英語の勉強とは言えないと思います。

「専用のコースを作ってもらう」個人授業 
   作ってもらうのではなく、自分で決めた内容の勉強のヘルプを頼む。
   これが先生の効果的な利用法ですよね。
   すべて先生にお任せ、受け身で言われることを勉強するのは・・・英語能力には結びつきそうもないです。

英語圏、カナダの学校では、生徒がどんどん発言します。 先生はじっと座ってそれを聞いてるだけのこともあります。 必要な時には適切なアドバイスをしますが、決して生徒の積極性を抑えたりはしません。

真の英語能力を求めてレッスンを受ける日本の方も、同じように自分から明確、具体的な内容をどんどん発信する姿勢が必須ですね。

グループでもマンツーマンでも同じです。

他の生徒が「何・・・あの人ばかり話して。」なんて文句を言い始めたら、「しめた!」英語が上達した!とにんまりして下さい。 

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