濱田 崇(ITコンサルタント)- Q&A回答「見積りのズレを無くすためには」 - 専門家プロファイル

濱田 崇
そのシステムは必要か?見積りは適正か?第三者の立場から助言

濱田 崇

ハマダ タカシ
( 神奈川県 / ITコンサルタント )
代表取締役
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見積もり結果に後工程が影響されすぎる

法人・ビジネス システム開発・導入 2007/06/27 20:06

プロジェクト立案において、後工程でのシステム開発工数 / 費用見積もりなどによって、最終納期はおろか、採る方向性すら変わることがあります(“そんなに高くなるのか、じゃあシステム開発は止めて人による手運用にするか”など)。
それ自体は経営判断なので従うのですが、

他の面で不整合が発生してしまうのが悩みです。
例えば、上記例でいえば、手運用に変更することにしたことで、それ用のスキルを持った人材の補充が急に必要になるが、今から採用活動を始めても、プロジェクトのアウトプットがローンチして定常運用が始まる頃までに採れているか怪しい、など。
採ることに GO が出るならまだしもマシで、出ない場合は八方ふさがりになってしまいます。
だからといって、上司に“経営判断によっては大きく方向性を変えなければならなくなる可能性が高いから納期やそれに伴う全体プラン、確約はできませんからね !”と念押しさえしとけばいい、というものでもありません。

自分がシステム開発見積もりの能力を身につければ解決する話なのでしょうか ?
違う気もするのですが…

Toshiyaさん ( 茨城県 / 男性 / 33歳 )

濱田 崇 専門家

濱田 崇
ITコンサルタント

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見積りのズレを無くすためには

2007/06/28 10:25
( 4 .0)

IT化支援ラボ 濱田です。こんにちは。

整理すると
1.PJ(プロジェクト)計画時の予想金額と実際の見積のズレが大きい
2.経営陣の意志決定がその費用に左右されやすい
3.結果としてPJが破綻しやすい

という問題で宜しいですか?

1を防ぐには
「これを実現するのに幾らかかるか?」という見積の取り方ではなく
「この予算内でこれを実現できるか?難しい場合は予算内での代替案を
提案して欲しい」
というアプローチが良いです。

予算を見せてしまうデメリットはありますが見積の狂いは抑えられます。
またシステム導入には「代替案」「折衷案」などが無数に存在しますので
驚くほど安く実現する方法が出てくる可能性があります。

何れにせよ代替案や折衷案を出して頂くにはその判断材料が必要ですので
しっかりと要望を纏めて下さい。
その書類は一般的にはRFPで、shiraishiさんのように
早い段階で概算費用を知りたい場合には非常に有効です。

RFPを複数のIT企業に提出する事でいい提案も出てくると思います。

但し一般的なRFPでは情報量が少なく正確な見積りは不可能ですので
まだ金額は確定できません(RFPだけで確定する業者は少し危険です)。
話しを詰めていくと発注側の要望は増える傾向にありますので要件定義が
完了するまでは費用UPの可能性が高いと覚えておいて下さい。

また、2のように意志決定者の判断が費用という一つの側面だけで
大きく変化する事は、少し短絡的な面があるかと思います。
システムは導入後も運用で様々な問題を乗り越えないといけません。
後々も視野に入れると意志決定者にはできる限りPJの責任者として
参加して頂き、辛抱強い検討に付き合ってもらえる体制作り・ルール作り
が不可欠です。
これは社風にもよりますので具体案を出すのは難しいです。
書籍などを参考にご検討下さい。

http://labo.itsl.jp

評価・お礼

Toshiya さん

自分で見返してもグダグダな質問だったのを、キレイに整理してくださりありがとうございます。

1 の件、確かに、最初に予算を確定させずにプロジェクトに臨むことが多いです。目的達成のために手段のヴァリエーションを狭めたくないから予算も極力フレキシブルに組みたい、といえば聞こえはいいですが、それが検討フェーズにおける手戻り(時にはゼロベースまで…)の多さにつながっていたんですね。納得できました。

> RFPだけで確定する業者は少し危険です

私の担当案件ではないですが、なんとなく心当たりはあります…。

RFP は二年前に一つだけ、思いっきり手探りで作ったことがありますが、もうちょっとしっかり勉強してみます。

ありがとうございました。

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