飯田  裕(歯科医師/医学博士)- Q&A回答「歯科用CTでの異物の材質の判定は無理です。」 - 専門家プロファイル

飯田  裕
患者さんの性格や体質に合った「オーダーメイド治療」を提供

飯田  裕

イイダ ユタカ
( 茨城県 / 歯科医師/医学博士 )
つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
Q&A回答への評価:
4.8/125件
お客様の声: 3件
サービス:2件
Q&A:235件
コラム:60件
写真:2件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

歯科用CTスキャナー3D画像診断(3次元エックス線断層撮影)について

心と体・医療健康 一般歯科・歯の治療 2016/06/18 09:15

私は5年程前に治療していた歯科で当時「麻酔をした際に針が折れてしまって歯茎の中にあるかもしれません。すみませんが、そうだとすると歯茎切開して針の取り出し処置になります」とおっしゃられ、不安になりセカンドオピニオンの別の歯科でレントゲンCTの結果、写っているものの形状的に歯根の詰め物だと思われるとの診断で取り出し処置はなしとなりました。

その頃あたりから顎に慢性的なニキビをはじめ、顔に肌荒れが目立ってきました。現在はそれから顔の酒さになってしまい、皮膚科で治療中です。

最近になり、また新たな
歯科に通い始めてちょうどそこの歯根治療の詰め物した歯と歯茎あたりのヒリヒリ感を相談して全体的なレントゲンと部分的なデンタルを撮っていただいたら
「たしかに歯根の詰め物をしたところの上あたりに
何かが写っているように
見えるが(細い筒状のもの)歯根の詰め物治療も綺麗に終わっているし、もしも歯茎に麻酔の針があるならばもっと症状が出ているのでは?でも、心配でしたら歯科用CT3D画像診断もできます」とのことでした。

質問したいことなのですが

質問1 万が一歯茎の中に麻酔の針があるとすれば、それが原因で顔だけに部分的に湿疹など症状が出るという症例もありますか?

質問2歯科用CTスキャナー3D画像診断(3次元エックス線断層撮影)で
詰め物か?麻酔の針か?
素材の種類の判別は可能なものでしょうか?

よろしければなのですが
(一般的にはという)
ご見解いただけましたら
助かります。

補足

2016/06/18 11:57

質問2だけでもいいので
お答えいただけましたら
助かります。
歯科用3Dスキャナー画像診断(3次元エックス線断層撮影)で詰め物か?麻酔の針か?など素材が判別出来るか?
あくまで一般的にはでいいので
素材により、写りが違うのか?
おおよその形状や色の撮影画像で
判別できる可能性もあるか?
ご見解としてお伺いできましたら、
よろしければお願いします。

なっみさん ( 青森県 / 女性 / 24歳 )

歯科用CTでの異物の材質の判定は無理です。

2016/06/18 18:30
( 5 .0)

こんにちは。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。

 慢性的なニキビ…いわゆる金属アレルギーなどの可能性はないとは言えませんが、顔面の皮膚の一部にだけその症状が出現するというのは、典型的な歯科用金属アレルギーの症状ではないと思います。詳しくは皮膚科の先生にお尋ねいただきたく思います。

 2つ目のご質問ですが、レントゲンやX線CTなどの画像診断で、注射針などの金属の破片と歯根の内部に充填する薬=根充剤とを判別するのは不可能です。破片がある程度サイズであれば、「何となく分かる」ことはあっても、元々画像診断では材質まで特定することはできないのです。

 また、CTに関しては、歯肉内部にあるはずの異物を捜索するにあたって、3D画像である必要性は全くありませんが、異物を摘出するならば、正確な位置を特定するために普通のスライス画像を得るために撮影した方が良いかもしれません。

 いずれにしましても注射針と考えられる異物が存在することが、とても気になってらっしゃるご様子…地域の基幹病院などの口腔外科で摘出してもらってはいかがでしょうか?場所さえ特定できて、浅い位置に埋まっているならば、さほど摘出術自体は難しくはないのでは…と思います。お大事になさってください。

茨城のインプラント専門歯科(歯科・口腔外科)/つくばオーラルケアクリニック
公式HP http://www.tsukuba-occ.com/
fb http://www.facebook.com/tsukuba.oc

評価・お礼

なっみ さん

2016/06/18 19:10

飯田先生、ご回答ありがとうございます!

遅延型金属アレルギーなら可能性が?と思いました。皮膚科でもご相談を考えます。

歯科用3D画像診断では
素材の判別用途では無理なのですね、
教えていただきありがたいです!

かかりつけの先生は
気になるようでしたら3D画像診断も出来ます=位置確認をして摘出するかの判断も出来ますとの意味合いだったかもしれないのですね。

浅い位置であれば、根管治療の時のように歯の削った穴から見える神経を抜いたところから入っている麻酔針か詰め物かが見えればそのまま摘出できるということでしょうか?

今後、摘出できる位置かどうかの判断目的で3D画像診断をお願いするかどうか検討をします。

プロフィール評価・口コミ対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真