初めまして、つくばオーラルケアクリニックの飯田です。
　お痛みの様子からはおそらく「歯髄炎（しずいえん）」という歯の神経の炎症を想像いたします。

　虫歯（むし歯）が長い時間かけて深くなり、歯の内部の歯髄（＝いわゆる歯の神経）にバイ菌が侵入して炎症を起こすと冷たいものだけではなく、熱い物もズキズキと滲みるようになります。この状態を「歯髄炎（しずいえん）」と言い、歯の痛みに耐えかねて歯医者に駆け込む患者さんの大半がコレが原因です。

　今回、原因不明とのことですが、虫歯を放置した場合以外にも、歯髄炎になる場合があります。
　例えば、以前に治療済みの歯で、修復した歯の内部に虫歯菌が残っていて内部で虫歯が広がった場合や、虫歯が深くて歯髄の近くまで削って治療した場合、歯を強くぶつけた後など、歯の神経がダメージを受けると歯髄炎を生じます。

　歯髄炎による痛み（自発痛）はズキズキと強い痛みですから、痛み止め（消炎鎮痛剤）が効きにくいこともあります。この痛みから開放されるには、麻酔をして歯髄の除去を行うほかありません。
　今回の症状が本当に歯髄炎なのかは、直接拝見してみないと何とも言えませんが、早く痛んでいる歯を特定し、応急処置をしていただけるようもう一度受診していただくか、別の歯科医師に診断を仰ぐという選択肢もアリではないでしょうか。お大事になさいませ。


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