飯田 裕
イイダ ユタカ口腔癌について
心と体・医療健康 インプラント・歯科口腔外科 2014/09/28 14:35歯肉癌についてお聞きしたいことがあります。
口腔癌の歯肉癌になった場合には早期と末期に近い状態でも動注放射線化学療法という治療方法を選択することはできるのでしょうか?
また首のリンパ節に転移してる場合で他の臓器に転移していない場合はこの治療法は対象外でしょうか?
やはり末期に近い状態ですと、手術しか方法はないのでしょうか?
手術した場合には手術後の顔の変形や食べる飲み込む話すといった機能も変わってしまうのでしょうか?
よろしくお願い致します。
志田友美さん ( 茨城県 / 男性 / 28歳 )
口腔がんの治療は病変の場所や進行度に応じて行われます。
口腔のがんに限ったことではありませんが、
1.外科的切除(レーザーなども含む)、
2.抗がん剤などによる化学療法
3.放射線療法(ごく狭い範囲にピンポイントで照射する方法も含む)
の3つの治療法を軸に集学的に治療が行われます。
患者さんの全身状態、がんの組織型、がんの範囲と場所、転移の有無などを考慮して治療計画を立てますから、ケースによるのではないでしょうか?
歯肉がんの場合は、まず上顎か下顎により話が変わってきます。また、歯肉の下の顎の骨まで冒されているのかにより、切除範囲が変わって参ります。ちなみに動注化学療法が適応できる部位は上顎の一部に限られますので、一般的な方法ではないと思います。
首のリンパ節に転移がある場合は、転移病巣とそれに連続するリンパ管、腫瘍本体を一塊のまま切除するのが基本です。リンパ腺に転移がある時点で他の臓器への転移の可能性も考えられますから、ごく限られた範囲に抗がん剤を流す動注化学療法は普通は選択しないのではないでしょうか。
ちなみにいわゆる末期の場合、通常は手術は行いません。
手術後の機能については、「どこをどう切除したか?」によりますので一概には言えません。歯肉の場合は舌のように動く場所ではないことから、比較的機能は温存しやすいと思います。
いずれにしましても具体的なことは主治医の先生にご質問くださいませ。
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