飯田 裕
イイダ ユタカ親不知を抜きたくないのですが…
心と体・医療健康 一般歯科・歯の治療 2011/09/10 12:01よろしくお願いします。
今から3年前になりますが、右下の親不知を抜歯しました。
親不知は4本生えていて、残りは上の2本と左下の1本の計3本です。
歯科医院でレントゲンを撮ってもらったところ上の2本は
まっすぐ生えているようでしたが、左下の1本は横に向かって生えています。
先生と相談し、順番に抜いていきましょうということになり、
まずは右下の親知らずを抜いてもらったのですが、なかなか抜けず、
その内に麻酔が切れてきたようで、あまりの激痛に脂汗を流しながら
耐えていました。
とうとう耐えきれずに「痛いのですが…」と訴えると、麻酔をもう一本
追加され、先生も汗だくになりながら、ようやく抜いていただきました。
あの激痛をあと3回やらなければならないのか…と思うととても苦痛です。
そこで…
1.どうにか抜かずに済む方法はないでしょうか。
2.また抜くにしても痛くない方法というのはないでしょうか。
3.「抜きましょう」と言われるのが恐くて歯科検診も行けていない
状況なのですが、親不知の抜歯はとりあえず保留にして、他に虫歯等が
ないか見ていただくことは先生を困らせてしまうでしょうか。
情けない質問で恐縮ですが、ご回答いただけますとありがたいです。
jin-jinさん ( 埼玉県 / 男性 / 30歳 )
親知らずは抜かずにすむ方法、痛くない方法は・・・??
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こんにちは。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。
親知らずが深く埋まっている場合や根が曲がっているケースでは、抜歯にかなりの時間を要したり、なかなかすんなりと抜けないケースもございます。1回目の抜歯がかなりの難産だったとのこと、「できれば避けたい・・・」というお気持ち理解できます。
ご質問の「抜かずにすむ方法」ですが、これはそもそも「なぜ親知らずを抜かなければならないか?」という素朴な疑問と関連するのですが、親知らずは奥に生えているため、歯ブラシが届きにくく不潔になりやすい。そのため虫歯になったり、周囲が炎症を起こしやすく、トラブルを生じやすいのです。すなわち、完璧な清掃や手入れがなされれば抜く必要はありませんが、よほど几帳面な方でもないかぎり、現実的には難しいのではないでしょうか?抜歯の必要性については、以前にこちらのコラムに書かせていただいたのでご参照ください。
http://profile.allabout.co.jp/w/c-55230/
2番目のご質問の「痛くない方法」ですが、静脈内鎮静法という点滴で眠くなる麻酔法で抜歯する方法が考えられます。こちらも以前に掲載させていただいたコラムがございます。
http://profile.allabout.co.jp/w/c-54103/
この方法であれば、患者さんがボーとして分からないうちに抜歯が終わりますので、精神的な負担は軽いのではないかと思いますよ。ただし、実施している歯科医院は限られますので、どこでも出来るわけではないので要確認です。
たいていの親知らずの抜歯は、「長期的な視点では早めに抜歯しておいた方がよい」ということなので、すごく急がなければならないわけではありません。親知らずの抜歯は後回しにして「先に虫歯の治療を・・・」とリクエストするのはアリだと思いますよ。実際に私の患者さんは、そうおっしゃる方がけっこういらっしゃいます。気楽に検診に行ってくださいね。
つくばオーラルケアクリニック http://tsukuba-occ.com/top.html
評価・お礼
jin-jin さん
2011/09/14 09:30
ご回答ありがとうございます。お礼が遅くなって申し訳ありません。
コラムを読ませていただいて、なぜ抜いたほうがいいのかよく分かりました。
「今は痛くないから」とできるだけ先延ばしにしたいのですが、
ちゃんと考えてみます。丁寧に教えていただき、ありがとうございました。