沖田 将人(獣医)- Q&A回答「猫の脳腫瘍に関して」 - 専門家プロファイル

沖田 将人
地域に密着したワンランク上のホームドクターを

沖田 将人

オキダ マサト
( 富山県 / 獣医 )
アレス動物医療センター センター長
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脳腫瘍と診察された猫です

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2012/07/16 18:30

こんにちは。
9歳の去勢した雄猫です。
半年位前から筋力が落ち始め、反応も鈍くなってきました。見えていないのか、よく物にぶつかりながら歩いたり、声をかけても反応がありません(耳は聞こえているようですが)。食欲はありました。
GW中に突然倒れ、失禁、下痢、殆ど意識無く横たわり、すぐ近所の動物病院を受診致しました。点滴で一旦歩ける程度にまで回復しましたが、筋力の衰えが止まらず、まっすぐ立てない状態となりました。
先月、大学病院の検査で脳腫瘍と診断されました。脳の広範囲に小さな腫瘍があり、手術にて取り除くのは不可能との事、薬物治療を勧められました。
ステロイドと脳圧を下げる薬を投薬していますが、ついに立てなくなってしまいました。食事も自分では摂れず、注射器で与えています。嫌々ながら飲み込むことは出来ます。抗がん剤投与を勧められていますが、副作用が低い代わりに効果も余り期待で居ないと言われています。

動けなくなっても食事を与え続ければ持ちこたえられるのでしょうか?それともこのまま衰弱して亡くなってしまうのでしょうか。今も横たわる猫を眺めながら、途方に暮れています。
尚、血液検査は全て問題ない数値でした。

れこさん ( 愛知県 / 女性 / 72歳 )

猫の脳腫瘍に関して

2012/07/20 15:16

 はじめましてアレス動物医療センターの沖田ともうします。

 さて、脳の腫瘍に関してですが、広範囲に及んでいるとなると、かなり厳しい状態なのでは、と思います。
 これは血液検査の良し悪しとは関係なくです。

 強制給餌で一日に必要なカロリーがとれている間は、持ちこたえることができるかもしれませんが、例えば呼吸や嚥下を司る神経などに障害が出始めれば、いつかは限界が来るものと思われます。
ですからここからは、いかに長く生かしてあげるかということよりも、いかに少しでも苦痛を和らげ、以下に一緒にいる時間を作ってあげるかということが重要になってくるのかもしれません。

目に見えて明らかなくらい、愛猫さんが弱っていく姿を直視するのは辛いことかと思いますが、猫さんにとっては、そばに飼い主さんが付き添っていてくれる時間があるだけでも、心強く、安心できるのではないでしょうか。

飼い主様の介護あっての猫さんの生命、幸せと思いますので、飼い主様の健康に差し障りがでない範囲で、介護を続けてあげていただければと思います。

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