倉田 友宏(歯科医師)- Q&A回答「反対咬合のインプラント治療について」 - 専門家プロファイル

倉田 友宏
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート

倉田 友宏

クラタ トモヒロ
( 長野県 / 歯科医師 )
倉田歯科医院 院長
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反対咬合の前歯をインプラント治療

心と体・医療健康 インプラント・歯科口腔外科 2014/03/27 02:34

初めまして!差し歯の前歯3本(反対咬合)をインプラントに取り替えたいと思っています。

【インプラント治療したい部分】
上顎の前歯3本(上1番2本と左上2番1本)です。この3本は、20年以上前に差し歯となっています。受け口のためにインプラント治療をしたい上顎の前歯3本は、下の歯にスッポリと隠れています。

【受け口の状態】
大きく下顎が出ているほどではないです。確かに横から見ると若干下顎が出ていて、上唇は薄いですが、正面から見て気になるほどではないです。それでも、上顎の前歯3本(上1番2本と左上2番1本)は下の歯の後ろになっている咬み合せ状態です。今まで外見上、受け口であることを気にしたことはありません。発音に問題があるのが、気になる程度です。

【治療の希望】
一生受け口の状態でも問題はないので、そのままの逆咬み合わせで上顎の前歯3本(上1番2本と左上2番1本)の差し歯をインプラントに取り換えたいです。

しかしながら、診察した先生には「上顎の前歯3本(上1番2本と左上2番1本)を反対咬合のままインプラント治療が出来ない」と言われています。

「差し歯は反対咬み合わせ(下の歯の後ろになるよう)に取り付けられるが、インプラントでは反対咬合になるような取り付けは出来ない」、「もし無理に上顎の前歯3本を下の歯の後ろになるような形にインプラントを取り付けた場合は長持ちしない」という説明でした。

実際、反対咬み合わせ(下の歯の後ろになるよう)にインプラントは取り付け出来ないのでしょうか?

もし無理に咬み合わせが逆になるようにインプラントを取り付けた場合は、将来インプラント部分に問題があるのでしょうか?

歯科矯正の先生が在勤の歯医者さんなので、すでに矯正用レントゲン撮影と検査をしてケーススタディ中です。10日後には矯正方法の説明が予定されています。結果次第では、矯正も前向きに考えてみたいとは思っています。しかし、第一希望は反対咬合のままで上顎の前歯3本(上1番2本と左上2番1本)をインプラント治療です。

アドバイスのほど、よろしくお願いします。

ロコ100さん ( 茨城県 / 女性 / 46歳 )

反対咬合のインプラント治療について

2014/03/28 11:31
( 4 .0)

こんにちは。
長野県上伊那郡倉田歯科医院の倉田です。

このようなケース、私も多く行ってきましたが、私自身の考えとしてはそちらのかかりつけの先生と同じく、「無理に反対咬合でない咬み合わせにした場合には予後は保証できない」と考えています。
インプラントは木に刺さったクギと同じようなもので、上からの力には強いのですが、クギを揺らす力(側方力)が長くかかってしまうとクギが緩むのと同じように、インプラントも骨から緩み、抜けてしまうおそれがあります。
本来反対咬合である歯を無理に表側に作ることにより、下の歯からの突き上げがどうしても強く起こってしまいます。
また、見た目としてもあまり美しい仕上がりにはならないため、どうしても反対咬合でない仕上がりを希望されるのであれば、矯正治療を行ってからの方がいいかと思います。

かかりつけの先生も同じ考えのようですから、じっくりと相談されて決められたらいいかと思います。
長期間使っていくものですし、費用も決して安いものではありませんから納得されるまで話し合われるといいですね。

長野県上伊那郡 倉田歯科医院
http://www.kuratadent.com/

評価・お礼

ロコ100 さん

2014/03/28 19:53

倉田先生、早速ご回答のほどありがとうございます。
文章的に分かりずらかったのかと思いますが、希望は「反対の咬み合わせ(上の前歯が下の歯の後ろ)のままでインプラントを取り付ける」です。

「反対咬合でない咬み合わせにした(上の歯が下の歯より前に出る)インプラントの取り付け」は希望していません。倉田先生のアドバイスのように、これには見栄えの問題と歯と骨に負担が大きいと思っています。

上の歯が下の歯に隠れる状態のまま、インプラントを取り付けれればと願っています。今まで受け口のままで過ごしてきたので、これからも逆咬合(上の歯が下の歯の後ろ)のままでも外見的に支障は感じません。

歯医者さんに「インプラントでは反対咬合(上の歯が下の歯の後ろ)になるような取り付けはできない」と言われながらも、「もし反対咬合(上の歯が下の歯の後ろ)になるように取り付けた場合、長持ちしない」と言われて、疑問を感じています。最初には反対咬合(上の歯が下の歯の後ろ)のインプラント取り付けは全く出来ないような説明をしながらも、反対咬合(上の歯が下の歯の後ろ)になるように取り付けた場合の将来的な耐久性について説明がありました。

実際に反対咬合(上の歯が下の歯の後ろ)になるインプラント治療は出来るのか出来ないのか?それとも、歯医者さんは反対咬合(上の歯が下の歯の後ろ)になるインプラント取付の将来的な保証を心配されているだけなのか?が疑問に思えてきたため、セカンドオピニオンをお伺いしたいと思ってる次第です。

宜しくお願いします。

倉田 友宏

2014/03/29 09:19

申し訳ありません。「反対咬合のまま」インプラント治療を希望とのことですね。

それでしたら可能ですし、私もそういった症例をいくつも行っております。
ただし、咬合の状態によってはかぶせもの(上部構造)のセラミック部分が破折しやすいという問題があります。
そういった場合には求める形態の被せものを作製することができなかったり、インプラント自体行えないこともあります。

反対咬合の方に反対咬合の状態で埋め込むことは可能ですが、やはりお口の状態によって可能不可能は変わりますので、今のかかりつけの先生と「なぜできないのか」をよく話し合われるといいですね。

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