増田 国充(獣医師)- Q&A回答「仮死と死との判別」 - 専門家プロファイル

増田 国充
西洋医療・東洋医療の両方の視点で獣医療に取り組みます

増田 国充

マスダ クニミツ
( 静岡県 / 獣医師 )
ますだ動物クリニック 院長
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犬の死亡判断

人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2022/08/11 22:17

犬の仮死状態と死亡の判断はどう区別すれば良いですか?

仮死状態は呼吸の時胸は膨らまないのでしょうか?また、鼓動はしますか?

あいなかさん ( 東京都 / 女性 / 35歳 )

仮死と死との判別

2022/08/12 08:53

ご質問賜りありがとうございます。

まず、仮死の定義について以下の通りとなっています。
「呼吸や心拍の一方または両方が停止し、意識もなく、外見上死んだかのように見えるが、自然にまたは適切な処置により蘇生する余地のある状態」

この文章に当てはめると、呼吸あるいは心拍のいずれか(あるいは両方)の機能が停止しているという状態となります。その停止している時間が短時間であれば救命の可能性が残されているということになろうかと考えられます。蘇生が有効とされるタイミングとも言い換えることが出来るかもしれません。
死は、これらの機能が完全に消失し蘇生に反応しない状態に至った状態となります。

一般に、呼吸と心拍とで先に停止するのは呼吸のことが多く、呼吸停止により十分に中枢神経系に酸素供給が行われなければ、神経組織の回復が非常に困難となりいわゆる「脳死」に至ります。
心臓の拍動の有無は非常に重要となります。心肺共に停止した場合であっても、即時に適切に蘇生を行うか否かで、救命率が大幅に左右されます。

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