藤原 文
フジワラ アヤ理系脳と文系脳
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以前、男性脳と女性脳の本をご紹介しましたが、今日は理系の脳と文系の脳の違いです。
塾講師をしていたときの話ですが、小中学生の頃から、理系アタマと文系アタマは結構はっきりと分かれていています。
文系脳の生徒・・・暗記が得意
よく分からなくてもなんとなく・・で解いてしまう
理屈っぽい長い説明を聞くのが苦手
要領が良い、器用
理系脳の生徒・・・暗記を嫌がる
納得出来るまで先に進まない
集中力がある
好きになった科目の成績が抜き出て良い(良くないと自分の気が済まないらしい^^)
私は生徒がどちらのタイプかを見極めてから学習指導をしていました。
例えば数学を教える場合、文系アタマの生徒には早い段階から公式を使って問題数をこなしてもらいます。
公式を使って正解を出す成功体験が彼らのやる気を引き出します。
あとはサクサクと職人のように問題が解けるようになります。
理系アタマの生徒には「そもそもこの公式はどうやって導かれたのか」から説明します。
理由がわからないと公式を間違えて覚えたり、途中でなげだしたりするからです。
そのかわり、「そもそも~」に納得できると彼ら独自の方法を作ったり、まだ教えていない公式を自ら導き出したり、すごいことをやってくれます。
クラス指導の場合にも、文系アタマと理系アタマの分布割合を考えて説明の順番、方法を変えたりしていました。
中学生だと科目ごとに理系・文系とはっきり分けられません。
理科の2分野は文系アタマが社会の公民分野は理系アタマが得意とする分野です。
また国語については理系・文系より、今までの読書量がものを言います。
読書量が多い生徒は理系・文系とも国語の成績はいいです。
国語の成績がいい生徒は文章処理能力が高いですから、他の科目のテスト問題も必然的にきちんと読み込めるため文系・理系問わず総合成績もよくなります。
「ウチの子、テレビ観ながら勉強するんですよ!」という親御さんがいらっしゃいますが、文系アタマは両立できる子が多いです。
理系アタマは要注意ですが、集中力が高くてテレビがついていること自体気が付かない子もいます(笑)
私が接した中学生に限って言えば、文系アタマ:理系アタマ:文理アタマの割合は5:4:1でした。
是非、お子さんの勉強の理解の仕方を見て、どのタイプかを考えてみてください