クロイワ 正一(キャリアアドバイザー)- コラム「び~た(内藤紗弥花VITA)のこと」 - 専門家プロファイル

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クロイワ ショウイチ
( 東京都 / キャリアアドバイザー )
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び~た(内藤紗弥花VITA)のこと

- good

看護職のスキルアップ 論理的思考 2014-09-25 23:23

【VITAの熱意と行動力に動かされ、魂に火がついた……】

お読みくださり、ありがとうございます。
キャリア・コンサルタントのクロイワ正一です。



小論文講師として予備校の教壇に立ち始めて
10年ほど経過したころ、この子が私の前に現れました。

教壇から見ているときは
かなりショートカットなので、
女の子か男の子かわかりませんでした。
女子だと確信が持てたのは、
答案に大きく、そして確かな字で記されていた名前
「内藤紗弥花」を見たから。

彼女は、第1回目の授業後、
いきなり講師室に来て

「どうしても慶應SFCに入りたいんです。
 手始めに9月入学のAO入試にチャレンジしたいのですが、
 志望理由書を添削してもらえませんか」

と、かなり積極的に迫ってきました。
このころから小柄ながらも元気玉
まさにVITA(活力)いっぱいの女の子でした

幸い、その前年に彼女の高校の先輩を
9月入学のAO入試でSFCに送り込んでいたので、
その後の展開を予期せずに

「キミが本気なら、どこまでもサポートするよ」

誓ってしまいました。

すると、彼女は

「では、早速今から書き始めますので、
 先生、明日はどこにいらっしゃいますか」

と、尋ねてきたのです。
私は一瞬、耳を疑いました。

通常、このようなシーンで
生徒と講師の間に交わされるダイアログは

「先生、次ここに来るのはいつですか」
「来週だよ」

といったものです。

「明日どこにいるかって、どゆこと」

私は、質問の意図に気づくのに
多少の時間を要しました。

それから、彼女の「追っかけ」は始まりました。
今日は池袋、明日は新宿、明後日は自由が丘……
そして、その次の日は彼女が籍を置く横浜の校舎。

「動く個別指導講師を謳ったことはないんだけどな……」

と軽い疑問はあったものの、
び~たの熱意と行動力は、私を「その気」にさせていきました。

私自身も、こんなふうに腹を括ったのです。

「確かに連日の講義や個別指導で疲れてはいるものの
 この子にとっては、一生で一番の勝負どきなんだ。
 だから教育者として、その勝負にとことん寄り添い、
 一緒にいるときには、こころをここに置こう。
 脳みそを絞りつくして、合格する志望理由書づくりに
 付き合い抜こう」

私も彼女との出会いによって、
教育者魂に火がつきました。
そして、AO推薦入試指導者として
一皮も二皮も剥けた実感を得ました。

結果は楽勝でした。

2人でかなり書類をつくりこんだため、
「合格」を確信して送り出すと、
び~たは「トップ合格」というおまけも引っさげて
期待に倍返ししてくれました。

また、合格報告のとき、お礼として
情熱の「赤いネクタイ」もプレゼントしてくれました。
写真のもので、私は「び~タイ1号」と呼んでいます。
余談ですが、スカートをはいているび~たを見たのは、
このときが最初で最後でした。

なお、現在、「び~タイ」は2号まであります。
仕事が増えて、この先3号、4号もいただくことでしょう。
(び~た、催促じゃないからねぇ)

そして、振り返ると
び~たとの出会いが、
「教え子の人生にとことん責任を持とう」と
新たな決意を抱くきっかけにもなりました。

決意を行動に移すため、
私はこの年から、
厚生労働省指定キャリアコンサルタントの
試験にチャレンジし始め、
翌年、一発合格を果たします。

そして、
高校、大学、企業、官庁、自治体、病院など
実に多様なフィールドで
キャリアアップのためのコミュニケーション能力開発研修を
手がけるようになりました。

そして、そのコアメソッドとなる
ULTRAの開発に着手し始めました。

傍らで、大学受験で縁を持った学生たちと
進学後も付き合うようになりました。
就活支援、転職支援などなど
キャリアコンサルタントとしても
寄り添う機会を模索したのです。

なお、び~たとは、
慶應義塾大学に在学中は、
彼女が教えている塾の生徒を
送り込んでもらうくらいで
直接的な交流はありませんでした。

驚愕の再会があったのは
び~タイ1号をもらった6年半後です。
携帯にこんなタイトルのメールが来たのです。

「2・11 ぐるナイ・おもしろ荘」

本文には、このような記述がありました。

「ご無沙汰しています!
 今私は東京吉本で
 アロハのVITAとして活動しています。
 2月11日20時から日テレ系の
 ぐるナイおもしろ荘に出演します。
 宜しくお願いします」

彼女が慶應SFCに志望理由として
書類に盛りこんだ内容は

「政治家になってeデモクラシーを実現する」

ということでしたので、
私は、勝手にこのような想像の枝を伸ばしておりました。

「そうか、政策秘書などとしてバラエティー番組
 の討論コーナーなどに出るのだろう。
 いや、待てよ、東京吉本ということは……
 西川きよし師匠のような吉本所属の芸人政治家の
 マネージャーとして出るのかな……」

建国記念日でしたので、
自宅でテレビをつけて、その時間にチャンネルを合わせてみると

……なんと、
そこにはネタを披露し
まつこデラックスさんを抱腹絶倒させている
び~たがいました。

何が起こっているのか……
理解するのに時間がかかりました。

幸い、録画しておいたため
後でネタを純粋に楽しみ、
腹の底から笑うことができましたが、
私は、その日にこんなメールを返しました。

「教え子は、売れっ子芸人
 クロイワ正一は
 自分のキャッチフレーズをこうしたい。
 今の世の中、
 政治家よりも芸人の方が
 よっぽど社会的影響力があるかもしれない。
 信じた道を歩み続けてください。
 私も発奮して頑張るぞ……」



はい、そして後に本人から聴いてわかったことですが、
頭角を現すまでの道のりが想像を絶するものでした。
3年間の下積み生活、年収はなんと……。
その、どん底から這い上がる奇跡の裏にあったのは……。

そのあたりは、実際のセミナーにて
本人が明かしてくれることでしょう。

乞うご期待。

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