原因不明の腰痛、背中痛、慢性痛?
心と体・医療健康 マッサージ・手技療法 2009/03/15 22:03香港で帝王切開で出産し、生後3ヶ月の子供を抱きながらうっかりソファーで寝てしまい、起きた時に激痛で全く動けなくなりました。出産後少し腰痛がありましたが、鍼治療を少し受け、そのままにしていた矢先でした。その後、この激痛は腰から背中、ときには乳房の下に痛みが移動しております。朝、体が硬いせいか、一人でベッドから起き上がることはできません。夫に手伝ってもらって10-20分かけて起きます。体に電流が走るような痛みで、いつどこからこの痛みが来るか予測もできず、体が恐怖でいつも緊張しています。誰かが良かれと思って支えてくれる時にさわれると電流の痛みが走ってしまいます。いろいろなお医者さん(整形外科、オステオパシー、気孔整体、中国鍼灸など)に行きましたが、痛みの原因がこれだと分かるお医者さんはおらず、素人考えで”慢性痛”なのではと思っております。 その後、骨密度の検査でかなり悪い数値が出て、骨粗しょう症と診断されました。完全母乳で育てているせいかもしれませんが、骨粗しょう症とこの痛みは関係有るのでしょうか?なぜこの痛みが治まらないのでしょうか?母に手伝いに来てもらい、子供の抱き上げやあやしたりするのは私はほとんど全く行わず、負担をかけないようにしておりますが、劇痛は治まりません。精神的にも肉体的にもとても辛いです。原因と治療法はどの様なものが考えられるのでしょうか?教えてください。
ホンコンさん ( 東京都 / 男性 / 36歳 )
「身体のゆがみ」などよる影響
はじめまして、川井筋系帯療法の川井太郎と申します。
今回の痛みはいくつかの要因が重なって起こっていると思います。
1.「身体のゆがみ」の影響
出産後から腰痛があったことからすると、もともと出産によって骨盤の傾斜やねじれ、ゆるみなど「骨盤のゆがみ」があったと思われます。
そして、体の土台となる骨盤の傾斜やねじれ、それに伴う脊柱の傾斜やねじれなど「身体のゆがみ」によって、脊椎の機能異常や腰部から背部周辺の筋肉が過剰に緊張した状態が起こり、筋肉痛や神経(肋間神経など)圧迫痛が起こっているのではないでしょうか。
特に不自然な姿勢で寝てしまったことがこのような身体状況を悪化させてしまったのでしょう。
2.体内カルシウムとマグネシウムの不足による影響
筋肉がスムーズに収縮・弛緩するためには、カルシウムとマグネシウムが不可欠です。
体内カルシウムとマグネシウムのバランスが悪かったり低下してくると、筋肉は縮んで固まったような状態になってしまい身体動作がスムーズにできなくなってきます。
そこで身体動作を確保するため不足した体内カルシウムとマグネシウムを補うため、貯蔵庫である骨から体内にカルシウムとマグネシウムを供給してきた状態が、骨密度低下、骨粗しょう症の状態です。
おそらく元々体内カルシウムとマグネシウムが低下傾向にあったところ、妊娠・出産・授乳によってより体内カルシウムとマグネシウムが低下し、筋肉が過剰に緊張・収縮して固まったような状態なっていることも考えられます。
3.睡眠不足の影響
お子さんがまだ小さいため夜泣や授乳などで睡眠不足になっているのではないですか。
睡眠は身体と脳の機能回復のための大切な時間ですから、睡眠不足だと身体的・精神的ストレスによってやはり筋肉が過剰に緊張した状態になってしまいます。
これらの要素が重なって今回の症状が起こってきたと考えられます。
対策については追記で回答します。
長くてすいません。
補足
1.「身体のゆがみ」の対策
信頼のできる手技療法専門家(整体やカイロなど)で、骨盤や股関節、脊柱、首肩などの機能的状況をくわしく分析して整えたほうがよいでしょう。
症状が軽くありませんから、なるべくソフトな施術をしてもらえるところがよいでしょう。
2.体内カルシウムとマグネシウムの不足の対策
骨密度の低下、骨粗しょう症自体が腰痛などの原因になるのではなく、筋肉の過剰な緊張が機能障害を起こしたり、筋肉痛、神経圧迫痛の原因になります。
毎日の食事の栄養素バランスをしっかり考えてたっぷり摂りましょう。
また、吸収率のよい、天然原材料で高品質のカルシウム&マグネシウムサプリメントで積極的に補っていったほうがよいでしょう。赤ちゃんのためにもサプリメント選びは慎重にしっかりとした物をお選びください。
授乳についてですが、完全母乳から半分粉ミルクに変えてみてはいかがでしょうか。
母乳は様々な点で赤ちゃんにとって必要なのですが、母親の体内栄養状態を低下させます。そして、もともと母親の栄養状態が悪いと母乳自体の栄養価も低くなってしまい、場合によっては粉ミルクの方が栄養価が高く赤ちゃんにとってよいこともあります。
現在の体調からはお母さんのためにも赤ちゃんのためにもハーフ&ハーフぐらいがよいのではないでしょうか。
3.睡眠不足対策
何よりもしっかり寝るようにしましょう。
また、朝起きる時は、すぐに起き上がろうとするのではなく、手足先から少しずつ動かして軽く伸びをしたりなどゆっくり体をほぐしてから起きるようにしましょう。
長くなりましたがご参考にしてください。
早く元気になれますように。
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