三森 敏明
ミツモリ トシアキ結婚式当日に花嫁が式場職員により転倒事故
暮らしと法律 民事家事・生活トラブル 2006/10/18 01:302004.10.30に結婚式を挙げた際式場内で教会にむかう途中、式場の職員にドレスを後ろからふまれ転倒しなんとか激痛にたえ式を終え、そのまま式場から病院まで救急車ではこばれました。ホテルや二次会などはキャンセル。通院により治療していましたが改善せず、結局2005・5・17に左手首を手術。現在通院中。急に相手方の弁護士から病院の実費を支払わないといってきました。医療的な判断では治療中だが、法的には支払う必要はないとのことでした。相手側の医者は治療は一年前に終わっていると言うのです。私の担当医は現状まだ症状は固定していないと判断、相手方の弁護士は昨年の11月で症状固定と認識しないと交渉決裂だといいます。事故当日から昨年9月ぶんまで私どもの請求分は支払われていますが、昨年11月まで保険組合が立て替えてくれている7割分はいまだに支払われていません。弁護士は示談がすまない限り支払わないとの事です。私は整体師という仕事も左手首の痛みとしびれのためにままならない状態です。立替分も積み重なり経済的にも病院になかなか行けないでいます。今後交渉するとして相手は大手の会社でありその弁護士です。やはり弁護士に依頼をしないと決着は難しいのでしょうか?相手方からはなんの賠償の提示すらありません。連絡もいつも私達からです。誰に相談していいかもわからず本当に困ってます。痛みがもっと強くなればまた手術する可能性もあります。そんな中一生背負っていく怪我をもったまま現時点でどこまでの将来の補償が望めるものでしょうか?治療にかかった実費以外の請求をしたことはありません。事故からもう約2年です。やはり早く交渉を始めたほうがいいのでしょうか?相手方の弁護士は昨年の11月で症状固定と私たちが認めなければ交渉は出来ないといいます。現時点で私に出来ること・やるべきことはなんでしょうか?宜しくお願いします。
オルンさん ( 千葉県 / 女性 / 33歳 )
私なら次のように考えます。
オルンさん、こんにちは。弁護士の三森敏明です。
本件は、相手方も相手方の過失不法行為責任となることについては、おそらく異存ないと思います。となると、実質的な論点は賠償責任の範囲ですが、?医療費、?通院にかかった交通費等実費、?症状固定後に後遺症があれば後遺症慰謝料、?怪我のために将来の収入が減額することが確実ならば、逸失損害、などでしょう。ただ、相手方は、おそらくオルンさんの通院期間が長くなっているために詐病を疑っているのだと思います。
そこで、私が代理人だとしたら、?相手方代理人との交渉→ただし、どうも任意でまとまりそうにない,?民事調停申立→ 相手方が拒否してきたら調停不調となってしまう,?裁判という順番に考えます。本件では、医師の診断書がでるようですから、上記4点につき訴訟により回収を図るべきでしょう。もっとも、いまだ治療中であることから、後遺症や後遺症や通院期間による慰謝料も確定しないため、裁判ではあくまで仮払いを求めるような話になろうかと思います。いずれにしても、相手方との交渉力を確保するために、一度、弁護士に相談されるとよいでしょう。