小松 和弘(経営コンサルタント)- Q&A回答「お店のコンセプトを柱に飲食店や通販の準備を進めましょう」 - 専門家プロファイル

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コマツ カズヒロ
( 東京都 / 経営コンサルタント )
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飲食店&通販の開業で一番気をつけることとは・・?

法人・ビジネス 独立開業 2010/03/03 19:35

このたび妻が喫茶店をオープンすることになりました。
友人が焙煎機を持っていることもありコーヒーなど
格安で仕入れられ、豆の販売を手伝う条件で
スタートするようです。そこで、質問です。
出資する立場で、注意点を確認したいのですが、、
●飲食店開業で気をつける部分は何でしょうか?
 資金計画表を見ている限りだと商材より
 不動産賃貸契約時の敷金やら保障金?
 礼金?仲介?など何のことやら・・
 1ヵ月分家賃の何倍が相場なのかわかりません。
 どれくらいが相場なのでしょうか??
●通信販売を始めるにあたって
 ホームページを開設しますが、、
 クレジット会社との契約とか諸々あるかと思いますが
 ド素人なので何を準備したらよいのでしょうか?
 ちなみに扱い品目は、コーヒー豆と手作り茶器です。

フリーメンさん ( 大阪府 / 男性 / 41歳 )

小松 和弘 専門家

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経営コンサルタント

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お店のコンセプトを柱に飲食店や通販の準備を進めましょう

2018/06/13 23:04

フリーメンさん、こんにちは。

 奥様が喫茶店をオープンされるにあたって、店舗の不動産賃貸などの相場やホームページを使った通信販売の準備についてのご質問ですね。

 以下、順にご説明させていただきます。

1. 飲食店開業の不動産賃貸などの注意点について
・店舗不動産の相場と賃料の判断基準
 飲食店開業のための不動産賃貸契約時には、地域や仲介される不動産会社で多少違いはありますが、概ね次のような内訳と相場が目安になります。
(1)敷金は、借り主が契約終了時に原状回復できなかった時の保証金となります。相場は賃料の10ヶ月分です。
(2)礼金は、契約時にオーナーに支払う費用です。相場は賃料の6~12ヶ月分です。
(3)共益費または管理費は、共用部分や物件管理に必要な費用です。相場は賃料の5%~10%です。
(4)仲介手数料は、不動産会社へ支払う紹介料です。相場は賃料の0.54か月分です。
(5)前家賃は、契約した際に支払う翌月分の家賃です。相場は賃料の1ヶ月分です。
(6)各種保険料は、火災保険への加入料です。相場は年間3~4万円です。

 支払う賃料の判断基準の一つに、賃料を売上高の10%を目安にする方法があります。例えば月間売上高が80万円の場合、賃料8万円前後と見ることになります。

・喫茶店は何よりコンセプトが重要
 「誰に」「何を」「どのように」提供するのかが、経営の安定化やお客様を引き付けるためにも重要になってきます。どんな人に来て欲しいのか?どんな喫茶店にしたいのか?何を特徴を出していきたいのか? を丁寧に練りこんで考えていただくことを強くお勧めします。

・物件の選び方
 飲食店は特に立地でお客様の種類や人数が大きく影響されます。人気のある喫茶店などの現場視察を重ね、他のお店の集客や往来している人を見ながら物件探しをされることをお勧めします。

2. 通信販売を始めるにあたってのホームページ準備について
 通信販売を行うためのホームページ開設には、大きく以下の3パターンがあります。
(1)ショッピングモール・・・楽天市場やヤフーショッピングなどに代表される、大手EC企業が用意したインターネット上のショッピングモールの一角に開設するパターンです。
・メリットは、比較的操作が簡単であること、大手EC企業が持つ集約の仕組みがあって集客力が高いことです。
・デメリットとして、他のモールとの違いを表現しにくいこと、月額費用が数万円から数10万円発生することです。

(2)ショッピングカート・・・BASEやカラーミーショップなどに代表されるASPサービスを自店用に設定して開設するパターンです。自店独自のホームページを、比較的簡単な操作で設定して運営することができます。
・メリットは、自店独自のデザインにできることや、月額費用が1000円(場合によっては無料)から開設できることです。
・デメリットは、自分でSNSやチラシなどを使ってお客様をホームページに誘導しなければならないことです。

(3)ECサイト構築サービス・・・完全に自店専用ドメインをとったりオリジナルのページを作成するECサイトを構築するパターンです。
・メリットは、自店のドメイン名を使ったり、自分好みのホームページのデザインができ、自店のコンセプトを表現しやすいこと、機能を適宜追加できることです。
・デメリットは、ホームページ構築のスキルを持った技術者が必要であること、開設費用が数百万円はかかり自営業者には一般的に負担が大きいことです。

 フリーメンさんのご相談を拝見しますと、上記の(1)か(2)が手ごろなように思われます。
 その中からご利用になるパターンを決めていく際にも、どんな人に見て欲しいのか?どのように集客するか?どんなホームページのデザインにしたいのか?といったコンセプトが起点になるかと思います
 また、各サービスも日々新しいサービスが提供されたり料金体系も刷新されているようですので、インターネット検索で”ネットショップ ショッピングカート 開業”などで調べていただくと、より正確な情報をご確認できるでしょう。

 フリーメンさんの奥様の喫茶店のご繁盛を、心より応援しております。

補足

ご参考
※1:喫茶店・カフェを開くには?開業準備の流れとやるべきこと(日本政策金融公庫起業融資ポータル)
http://tokyo-startup.com/kouko/preparation-for-opening-cafe/

※2:業種別開業ガイド 喫茶店(J-NET21 中小企業ビジネス支援サイト)
http://j-net21.smrj.go.jp/establish/guide/restaurant/food01.html

※3:ネットショップ開店準備の進め方(J-NET21 中小企業ビジネス支援サイト)
http://j-net21.smrj.go.jp/establish/manual/list2/step1/manual82-1.html

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