金井 高志(弁護士)- Q&A回答「税法と特商法で異なります」 - 専門家プロファイル

金井 高志
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金井 高志

カナイ タカシ
( 弁護士 )
フランテック法律事務所 
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事業主とは?

法人・ビジネス 企業法務 2008/07/17 15:54

只今個人でネットオークションをしている者です。
落札金額が月100万円以下・出品数99品以下、そして年間落札金額1000万円以下でしたら事業主扱いにはならないという事で始めました。ただオークションでも第三者からお金を頂いている形になるので売上にあたるのではないか、また主人の扶養の範囲内で収まるにはどうしたらいいか疑問を感じ税務署へ問い合わせをした所、不要な物でも商売で売上を出しているわけだから事業主登録をして下さいとの答えでした。
そこで再度オークションをしている会社へその旨伝えましたら通産産業省の指示に従ってオークションを行っているので何か疑問を感じたら通産産業省へ連絡するようにと言われメールで確認をした所回答は戻って来ましたが、税務署側と通産産業省の”特定取引法”に沿っての事業主というのが全く異なり良く分からず直接通産産業省へ電話連絡した所分かる者がいないという事で中部経済局へ問い合わせるように指示され電話してみました。その中で仕入をしながらオークションをしている出品者がいて、中には即落価格を小売業者より高く設定している人もいるが仕入価格より高く金額を設定する事は違法では無いかと問い合わせた所、月100万円以下・出品数99品以下で年間落札金額1000万円以下なら問題無いのでは無いか、と言われ良く中部経済局の方も分からないので”責任中間法人”を紹介されメールをし、只今連絡待ちの状態です。
税務署側はオークションでしたら通常小売価格より高く落札されても問題は無いとの事でしたが、ただ最低落札開始価格に仕入よりも高く値段を付けたり、即落金額を異常に高く指定して付けるのはどんな物かと思いました。利益を追求しての価格で設定してある事はオークションというよりその時点で事業主になるのではないかと思いました。
その点も踏まえ、事業主というのは何を基準にして決める物でしょうか?

たままさん ( 静岡県 / 女性 / 41歳 )

税法と特商法で異なります

2008/07/19 17:06
( 5 .0)

 質問の方は、いろいろなところに問い合わせて回答が異なり、お困りのようですが、税法上の「事業主」(事業者ではありません)とオークションにおける通信販売を規制する特定商取引に関する法律での「事業者」(事業主ではありません)は基準が異なります。
 税金の問題では「事業主」になるかどうかで、消費者保護のための規制がかかり特定商取引に関する法律を守らなければならないかどうかは「事業者」にあたるかどうかです。事業者にならなくても、事業主にはなりえます。
 ご主人の扶養家族の範囲になるかどうかは、税法上の問題です。売上を上げている以上、特定商取引法上の「事業者」にならなくても、事業者の届出は必要でしょう。その上で、どのくらい所得が発生するかで、ご主人の扶養家族になるかどうかが決まると思います。税務上の問題が中心と思いますので、税務署で細かく相談をされることがよいと思います。

評価・お礼

たまま さん

金井先生、とても分かりやすいご回答ありがとうございました。この問題は自分の中では解決しました。ただ、以前、官公庁で税金関係の仕事をしていた方からお話を聞きましたら、税務署で年間の利益が主人の扶養範囲内であっても、例え利益が赤字であっても安易に税務署で事業主登録をする事により、返って損をするような事も聞きました。(売上に関しての主人の扶養になるかならないかは年間の利益によって決まると存じておりましたので)その点まだまだ疑問に感じる点が多々ありますが、とりあえず最寄の税務署の方と相談をしてみます。本当にありがとうございました。

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