藤原 純子
フジワラ ジュンココンプレックスは何よりの宝物
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皆さん、ごきげんよう。
センスを磨く近道、それはコンプレックスや悩みかもしれません。だって、私がモデル並みに高身長で、何でも似合っていたら、今の仕事なんてしていません。私の身長は158センチ。体型はダイエットで変えられる部分もあるけれど、身長は泣いても笑っても変わりません。そして身長の高い人の方が着こなせる服が多いのですよね。だけど、くよくよしてもしょうがない!どうしたら素敵に見せられるかを考えて、長年研究してきた結果、私は今プロとして皆さんにアドバイスをさせてもらっています。私が憧れた高身長のお客様もいれば、私と同じ悩みで立ち止まっている方もいる。悩みやコンプレックスを乗り越えてきた私だからこそ出せる答えや提案できる方法があります。だから、コンプレックスは財産なんですね。
「必要は発明の母」という言葉がありますが、最初からなんでも似合っていたら考えることを放棄して成長もしていなかったはずです。だから持って生まれた私の体格にも感謝、ですね!
骨格や身長、雰囲気によって似合う服は変わりますから、私のアドバイスは基本的に対面、マンツーマンで行います。ですから、せっかくこの本を手に取っていただいたのに、こんな服を選んでね、とい具体的なアドバイスはあまりできません。でもね、どの体型の人にもオールマイティで使える着こなし方があります。それは「Iライン」。
例えば、ぽっちゃりさんは風呂目のボーダー柄よりも、視線がタテに流れるストライプ柄が断然おすすめ。身長が高い人も大きな柄で目を引かず、モノトーンなど色を抑えてIラインを強調することで凛としたかっこいい雰囲気に仕上がったりします。これはどんなときでも使えるテクニックなので頭の片隅に居れておいて下さい。